(※写真はイメージです/PIXTA)

晩婚化が進み、「教育費」「老後資金」をセットで考えなければならない世帯が増加しています。本記事では、「日本人の生活のリアル」について、国税庁『令和5年分 民間給与実態統計調査』などとともに解説していきます。

専門家が語る「お金が貯まりやすくなる方法」

「投資は……さすがに怖いので、手を出す気はないです。余裕資金がある人の手段だと思っています。まずは働いて、節約して、貯めないと」

 

支出を把握し、節約することは、資産形成でも最重要と考えられますが、「お金のプロ」は下記のように指摘しています。

 

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⚫︎夫婦の収支を可視化する

まず、夫婦の収入を合算して収支を可視化し、ライフプランを立てましょう。今後、出産や転職、マイホーム購入などライフスタイルが変化することも考えられますが、その時々でプランの見直しができるように準備しておくことが重要です。長期的なライフプランについて相談できる相手をみつけておくことも1つの手です。

 

⚫︎先取り貯蓄を習慣づける

無理のない範囲で先取り貯蓄をし、給料が手元に入る前に貯蓄や投資に回すようにしましょう(中略)。投資をすれば必ず資産が増える訳ではありませんが、運用期間が長期に及ぶほど、複利の力で資産は増えやすくなります。

 

(中略)

 

⚫︎自己投資を惜しまない

実はもっともリターンが大きい投資が「自己投資」です。ついつい貯金や投資ばかりに目を向けがちですが、若いうちは自己投資も積極的に行いたいところ。具体的には、本を読んだり資格を取ったり……。自己投資の支出が増えたとしても、後で収入が増え、副業などにつながるのであれば有意義な投資となり得ます。

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(関連記事『世帯年収1,500万円だが、憧れの〈FIRE〉には程遠い20代・夫婦…“共働き世帯”が抱えがちな家計の問題点【FPが解説】』)

「老後資金…考えたいですが、そんな余裕はないかな」

島田さん、最後に切なる思いを吐露しました。

 

「老後資金……考えたいですが、今のところそんな余裕はないかな。もちろん備えたいですが、まずは娘の教育資金です。大学卒業以来、夫婦2人とも真面目に働いてきたし、年金保険料も問題なく払ってきました。なので頼むから、老後の生活は国に保障してもらいたいです」

 

「年金に期待はできないといっても、なくなることはないでしょう。……そう信じていますが、不安は尽きないですね」

 

多くの家庭にとって、子どもの教育費や老後資金の確保は大きな課題。節約や資産運用による将来への備えが重要だとわかっていても、なかなか思い通りにいかないのが現実であるようです。教育費の高騰や生活費の増加によって、将来に対する不安が増している現代では、家計の見直しや長期的な計画がますます必要とされています。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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