ウソだろ?あの堅物の父さんが…40代息子、亡き父の知られざる趣味に絶句。年金18万円・70代元会社員がしまい込んだ、押入れ奥の「USBメモリ」まさかの中身

ウソだろ?あの堅物の父さんが…40代息子、亡き父の知られざる趣味に絶句。年金18万円・70代元会社員がしまい込んだ、押入れ奥の「USBメモリ」まさかの中身
(※写真はイメージです/PIXTA)

人生最後はだれもが迎える「旅立ち」。だが、残された家族は悲しみに暮れてばかりはいられない。さまざまな「事務処理」が押し寄せてくるからだ。だが、そのさなかに、愛した家族の想定外の一面を見て、言葉を失うほど驚くこともある。実情を見ていく。

USBメモリに残されたデータに、絶句

鈴木さんと弟は、顔を見合わせた。カセットテープやCDを再生できる機器がないため、鈴木さんは父親のパソコンを立ち上げ、新しい日付のUSBメモリを読んでみることにした。

 

「PCは、母親の誕生日を入力すると、起動できました」

 

USBメモリに記録されていたのは、やはり音声データだった。再生すると、いきなり激しいロックミュージックが響き渡った。

 

「カラオケ教室の録音データだったのです」

 

ロックに合わせて響き渡るのは、父親の絶叫、シャウトだった。

 

鈴木さんと弟は、顔を見合わせて絶句。

 

「〈まさか、あの父が…〉と、2人で固まりました」

 

これまでまったく知ることのなかった、寡黙でまじめな父親の、想定外の側面だった。

 

「母は知っていたのでしょうかね? いまとなってはわかりません。ただ…」

 

きょうだいで相続手続きの相談をするたび、音声データの話になってしまい、なかなか作業が進まないという。それだけインパクトが大きかったということだろう。

 

「歌のほうは、それほど上手じゃなかったみたいです」

 

上述した株式会社林商会の『遺品整理に関する調査』によると、遺品整理は、モノが多く、業者に依頼するケースも多く、費用は「自分たち+業者」というケースでは「1万~5万円」「5万~10万円」「10万~30万円」が22.2%、「業者に全面依頼」というケースでは「~30万円」と「30~50万円」が半数ずつとなっている。

 

鈴木さんの父親は整理ができていたことから、子どもたちが高額な費用を捻出することはなさそうだ。

 

「弟と分担して、モノも思い出も、後悔なく整理を進めていきたいと思います」

 

 

[参考資料]

総務省『統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-』

厚生労働省『令和5年国民生活基礎調査』

株式会社林商会『遺品整理に関する調査』

 

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

 

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