USBメモリに残されたデータに、絶句
鈴木さんと弟は、顔を見合わせた。カセットテープやCDを再生できる機器がないため、鈴木さんは父親のパソコンを立ち上げ、新しい日付のUSBメモリを読んでみることにした。
「PCは、母親の誕生日を入力すると、起動できました」
USBメモリに記録されていたのは、やはり音声データだった。再生すると、いきなり激しいロックミュージックが響き渡った。
「カラオケ教室の録音データだったのです」
ロックに合わせて響き渡るのは、父親の絶叫、シャウトだった。
鈴木さんと弟は、顔を見合わせて絶句。
「〈まさか、あの父が…〉と、2人で固まりました」
これまでまったく知ることのなかった、寡黙でまじめな父親の、想定外の側面だった。
「母は知っていたのでしょうかね? いまとなってはわかりません。ただ…」
きょうだいで相続手続きの相談をするたび、音声データの話になってしまい、なかなか作業が進まないという。それだけインパクトが大きかったということだろう。
「歌のほうは、それほど上手じゃなかったみたいです」
上述した株式会社林商会の『遺品整理に関する調査』によると、遺品整理は、モノが多く、業者に依頼するケースも多く、費用は「自分たち+業者」というケースでは「1万~5万円」「5万~10万円」「10万~30万円」が22.2%、「業者に全面依頼」というケースでは「~30万円」と「30~50万円」が半数ずつとなっている。
鈴木さんの父親は整理ができていたことから、子どもたちが高額な費用を捻出することはなさそうだ。
「弟と分担して、モノも思い出も、後悔なく整理を進めていきたいと思います」
[参考資料]
総務省『統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-』
幻冬舎ゴールドオンライン編集部
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
調査官は重加算税をかけたがる
富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>カメハメハ倶楽部<<
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【2/25開催】
相続や離婚であなたの財産はどうなる?
預貯金、生命保険、株…各種財産の取り扱いと対応策
【2/26開催】
いま「米国プライベートクレジット」市場で何が起きている?
個人投資家が理解すべき“プライベートクレジット投資”の本質
【2/28-3/1開催】
弁護士の視点で解説する
不動産オーナーのための生成AI入門
~「トラブル相談を整理する道具」としての上手な使い方~
