10倍、20倍の規模へ成長する企業に投資したいものの、心配なのは急な株価の下落です。株価下落の対策として、どのようなポートフォリオを組むとよいのでしょうか。本記事では、DAIBOUCHOU氏による著書『バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円: 10日で学ぶ10年10倍株の探し方』(東洋経済新報社)より一部抜粋・編集して、株式投資の暴落を見込んだポートフォリオについて解説します。
リスクを回避するポートフォリオと心得
そのようなリスクを負いたくないので、私の場合、最初からハイパーグロース銘柄には手を出さず、割安成長銘柄を軸にしてポートフォリオを組んでいるのです。そのうえで、投資家評価については宿命だと思って、甘んじて受け入れるようにしています。
投資家評価が下がるのは仕方がない。だけれども、自分の保有銘柄の資産価値が10分の1にならないよう、大暴落するリスクができるだけ少ない、割安成長銘柄でポートフォリオを固めたうえで、投資家評価の下落を甘んじて受け入れるのです。
受け入れるというのは、暴落した時にあえてなにもしない、ということでもあります。変な色気を出して、これは新NISAではできないことですが、課税口座を用いて信用取引を行い、カラ売りで儲けようなどと考えるのは、却ってドツボにはまる恐れがあります。
「最大で30%下げるのはよくあること」と思って、「ああ、あのとき、売っておけばよかった」とか、そういう類いの後悔はいっさいしないようにすること。そんなことを頭に浮かべていると、冷静な判断が下せなくなります。
「何もしない」と申し上げましたが、それは株価の暴落に乗じて儲けようなどとは考えないこと、という意味です。積極的に仕掛けることは一切、しなくてもよいのですが、多少の対応策は検討する必要があります。
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個人投資家
個人投資家。1973年生まれ。東京都在住。各企業の財務諸表分析を中心とした、割安成長株への超分散投資を得意とする。会社員時代の2000年に200万円の元手から株式投資を始めて、約4年で資産が大膨張して「億り人」になる。ところが、専業投資家になったとたんに、ライブドアショックやリーマンショックの影響で資産が大暴落。その後、安定重視の中長期投資にシフトして、資産10億円を達成。その投資経験や知見を個人投資家に伝え、株式投資の成功者を増やすことがライフワーク。会社四季報オンラインで「DAIBOUCHOU流 超分散投資」を連載中。著者に『DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法』(宝島社)がある。
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連載投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円