住宅ローンを組んだ銀行が“破綻”したら、担保である「我が家」はどうなる?…〈万が一〉のために押さえておきたい「重要なポイント」【CFPの助言】

住宅ローンを組んだ銀行が“破綻”したら、担保である「我が家」はどうなる?…〈万が一〉のために押さえておきたい「重要なポイント」【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

金融機関は、破綻した場合に備え「セーフティネット」が設定されています。しかし、状況によっては保護の対象外となる場合も。では、例えば「住宅ローン」を組んでいる場合、残債や担保はどうなるのか? 今回は、ファイナンシャルプランナーの中山国秀氏が、保険会社・銀行が破綻した際の金融商品における注意点について、詳しく解説します。

住宅ローンの“担保”はどうなるのか?

銀行が破綻した場合、住宅ローン担保の我が家もなくなるのか?

 

銀行が破綻した場合でも、担保の自宅を取り上げられるようなことはありません

 

通常通りの返済をしていれば、ローンはそのままと、期限の利益でお伝えしました。

 

ローンがそのままであり、担保も引き継がれ、銀行破綻で我が家を失うことはないといえます。

 

補足として、実際の流れは銀行側で担保の内容を変更する程度(具体的には債権者・お金を貸している銀行の変更登記)となります。

 

場合によって登記するための委任状や、登記を変更する承諾書を書いてほしいと郵便が来る可能性はありますが、ローンを借りている人の煩雑な手続きはほぼないと思われます。

銀行の健全性・安全性を見極める

以上は、一般的情報として銀行が破綻した場合の基本的な対処法となります。実際に銀行が破綻した場合の対応など、ケースバイケースとなる点にご注意ください。

 

断言できない前提ですが、住宅ローンを返済中、もしくは借りている銀行が破綻した場合でも、イメージより大変なことは起こらないといえます。ただ心理としては、“良いこと”よりも“悪いこと”が起こりうる可能性のほうが高く考えられます。銀行が破綻した場合、自分自身に関係なくとも思いがけぬ影響を受けることもあるかもしれません。

 

そのため、銀行の選択が重要であるといえます。住宅ローンを検討する際などは、金利・サービス面だけでなく、銀行の健全性や安全性=潰れにくさを充分考えてみることが大切です。

 

主な金融商品には、それぞれのセーフティネットが設定されており、万が一金融機関などが破綻しても、大きな損害は出ないことが一般的です。ただ、セーフティネットの対象外となる商品等もあるため、必ず保護されるとは限りません。投資や預金をする際には、セーフティネットの対象であるかどうかの確認を、事前に把握しておくとよいでしょう。

 

 

中山 国秀

生活設計本舗 秀ちゃん

ファイナンシャルプランナー

 

 

 

 

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