1億円を貯めることはそれほど難しくない?
先見力を身に付けるためには、長期的な視点が大切です。お金のことで言えば、長期的な視点を持つと、貯金の大切さが重要になってきます。
つい最近、日本人はアメリカの次に億万長者の割合が多いという調査を見ました。そこで、1億円を貯金するにはどうすればいいかを考えたことがありますが、実は、1億円を貯めることは、それほど難しくないのです。
日本人の会社員の生涯年収は、大体3億円と言われています。もし共働きで稼いだとしたら、3億円+3億円で6億円になります。この10%を貯金するだけでも6000万円です。この貯蓄を元本にして年利3%で運用するだけで、18年で1億円を超えます。
実際は20代、30代、40代は積み立てながら貯蓄をするので、複利の効果で、もっと短期で資産形成できます。つまり、稼ぐ能力、増やす能力も、もちろん重要ですが、お金を貯めるのに一番簡単なのは、貯金する力を身に付けることです。
老後にかかる資金は2000万円と言われていますが、冷静に毎月コツコツと貯めていけば、意外と貯まるものです。
例えば月収の1割を22歳から貯金していたらいくらになるでしょうか。これは、複利計算アプリを入れれば、計算が苦手な人でもすぐに分かります。月収が30万円だとして、毎月3万円を5%で積み立てます。5%にしたのは、世界の株式市場の平均のリターンが、大体5%から7%ぐらいに増えると言われているからです。
そこで元本10万円から、毎月3万円を積み立て、年5%で回すとすると、18年で1090万円を積み立てることができます。通常の貯金では、658万円しか貯まりません。しかし、年5%で回せば、資産は30年後に2554万6050円になっています。
18年〜30年の間に1464万6050円増えるわけです。もうこれで2000万円問題は解決しています。共働きで退職金ももらえるとしたら、さらにプラスとなります。新NISAを活用するのもおすすめです。
「1割も貯金するのは大変」という人は、まずは月々のランニングコストから見直すことです。このことを意外と意識していない人も多いのです。ランニングコストは、月々のコストが低く、生活に必要と考えてしまうために、軽視してしまいがちですが、それが5年、10年と積み重なると、大きな差を生みます。
例えば、携帯電話もau、ソフトバンク、ドコモなど大手キャリアから格安SIMに替えるだけで月5000円ぐらい安くなります。これだけで年間6万円。10年間で60万円です。家族が4人なら、年間24万円、10年間で240万円もの差が出ます。ですから、絶対に替えるべきではないでしょうか?
また電気料金についても、2016年から電気の自由化が始まり電力会社も自分で選ぶことができます。ネットだけで切り替えが簡単にできるので、ぜひ比較サイトなどで検討してみてください。年間で1〜3万円ぐらい安くなります。
注目のセミナー情報
【減価償却】11月20日(水)開催
<今年の節税対策にも!>
経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」活用術
【国内不動産】11月20日(水)開催
高所得ビジネスマンのための「本気の節税スキーム」
百戦錬磨のプロが教える
実情に合わせたフレキシブルな節税術