(※写真はイメージです/PIXTA)

ドル/円急落により「円安トレンド」の転換をも予感させる現在、「米ドル円」に対する世の中の関心はかつてないほどに高まっています。そこで、今週の米ドル円相場の動向に影響を与えそうな「注目の経済指標」について、東京海上アセットマネジメントが解説します。

前週の米ドル/円の振り返り

為替市場では、前週末に公表された7⽉の⽶個⼈⽀出が市場予想を上回り、FRBが⼤幅な利下げに踏み切るとの⾒⽅が後退したことを受け、9⽉2⽇には1⽶ドル=147円台まで円安⽶ドル⾼が進⾏しました。

 

その後は、軟調な⽶雇⽤関連指標や⽇⽶株安を背景としたリスク回避姿勢の⾼まりなどから、週末にかけて円⾼⽶ドル安基調で推移しました。6⽇には1⽶ドル=143.24円と、8⽉30⽇(144.80円)に⽐べ円⾼⽶ドル安となりました(図表1)。

 

[図表1]ドル円と⽇⽶⾦利差
[図表1]ドル円と⽇⽶⾦利差

今週は、8⽉の⽶CPIやECB理事会などに注⽬

⽶国で公表される8⽉の消費者物価指数(以下、CPI)やECB理事会などに注⽬しています(図表2)。

 

[図表2]来週発表予定の主要経済指標
[図表2]来週発表予定の主要経済指標

 

FRBが物価の基調を⾒るうえで重要視しているコアCPI(⾷料品及びエネルギーを除く)は、前⽉⽐+0.2%(7⽉︓同+0.2%)と、引き続きインフレ鈍化を⽰すことが予想され、9⽉FOMCでの利下げ開始を正当化する結果になるとみられます(コアCPIの前⽉⽐上昇率の推移は図表3参照)。

 

[図表3]⽶コアCPIのモメンタムを⽰す指標
[図表3]⽶コアCPIのモメンタムを⽰す指標

 

ECB⾼官からは、「個⼈的には9⽉12⽇の会合では⾏動すべきだと考えている」(ビルロワドガロー仏中銀総裁)や、「⾦融政策の動きとしては利下げの可能性が⾼い。9⽉はたやすい」(センテノ・ポルトガル中銀総裁) など、9⽉会合での利下げに関する発⾔が相次いでいます。

 

こうした発⾔を受け、市場では来週のECB理事会で6⽉に続き、0.25%の追加利下げが決定されることが予想されています(図表4)。

 

[図表4]OIS⾦利先物が織り込む政策⾦利⾒通し
[図表4]OIS⾦利先物が織り込む政策⾦利⾒通し

 

また、今会合では利下げの有無に加え、9⽉会合後の利下げ時期や利下げペースについてヒントが提供されるかも焦点となります。会合後の記者会⾒でラガルドECB総裁が、年内の利下げの可能性について⾔及するか注⽬されます。
 

 

東京海上アセットマネジメント

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…9月第2週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。 

 

※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。

※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。

 

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【ご留意事項】
・当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。お申込みに当たっては必ず投資信託説明書(交付目論見書)をご覧の上、ご自身でご判断ください。投資信託説明書(交付目論見書)は販売会社までご請求ください。
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