(※写真はイメージです/PIXTA)

年金制度に不安を感じ、現役時代に蓄えを少しでも多く増やさなければ……そんな意識が強い人も多いでしょう。しかし、せっかく貯めた老後資金も、使い方を誤ればあっという間に消え失せてしまいます。本記事では、新田さん(仮名)の事例とともに、老後資金における年金の立ち位置についてFP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。

変化に応じて臨機応変にマネープランを修正する

人生の転機によって、これまでの価値観が大きく変わることもあるかもしれません。新田さんの場合は、お金の価値観が大きく変わりました。

 

しかし、若い妻と結婚して舞い上がって散財し過ぎてしまったこと、それから結婚後の収入と支出を深く考えずに結婚生活をスタートさせてしまったことにより、幸せな結婚生活を守ることはできませんでした。

 

いかに1億円もの資産があったとはいえ、これから収入もなくなり、さらには公的年金の受給権もないという状況。特に注意が必要といえる状況だったでしょう。にも関わらず、目の前の金融資産の大きさで気が大きくなり、かつての金銭感覚が失われ、無計画にお金を使ってしまったことは最大の問題点です。

 

また、年金が破綻するという偏った考えにより、年金保険料を払ってこなかったことについて。年金制度自体は以前よりも不利にはなり、今後、制度の変更が行われるかもしれません。しかし、やはり現状も老後における生活設計の柱の1つになるということに変わりはないでしょう。公的年金だけで生活していくことは難しいものですが、公的年金も含めた生活設計と資産形成プランを現役のころから設計し、制度改正やライフプランの変化、生活スタイルの変化に応じて臨機応変に修正していくことが重要です。

 

また、1億円も資産があったのであれば、預金だけでなく投資信託等を活用し運用しながら取り崩すこともできたでしょう。「4%ルール」という言葉がありますが、年利5%で運用していれば資産を毎年4%ずつ取り崩しても資産が減らないといったものです。1億円の4%であれば400万円になりますし、4%とはいわずとももう少し安定的に運用し3%ずつでもいいでしょう。

 

せっかく貯めた資産を運用しながら計画的に取り崩し、管理していれば公的年金がなくても、セカンドライフで結婚したとしても、お金が足りなくなるような老後を送ることはなかったはずです。

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