なぜ二次被害、三次被害にあってしまうのか?
どうして、いとも簡単に二次被害、三次被害にあってしまうのでしょうか? 念のために書きますが、わざわざ二次被害にあう特殊な例を取り上げるわけではありません。搾取被害にあうと、一度ならず、たいてい二度、三度と同じ被害にあってしまうのです。
たとえば、典型的な搾取ビジネス「パチンコ必勝法」。これは、ある雑誌に掲載されている「必ず儲かる」と謳ったパチンコの必勝法や、スロット攻略の機械なりを売りつけるものです。もちろん、これを購入したからといって勝てるはずもありません。
被害にあった人に対して、今度は「購入代金を取り戻させる」という自称・専門家が現れます(正しくは、被害者がそこに行きつくように、情報操作で誘導されるのですが)。ワラをもすがる思いで、被害者は専門家に依頼し、着手金と成功報酬を支払います。ですが、取り戻せるのは全額ではなく、一部だけです。一方で「全額被害で終わらずよかった」と、被害者はこれで一応は収まります。
しかし、このパチンコ必勝法の業者と専門家は、リストを共有している提携関係です。このように被害者は、二重にお金をむしり取られてしまうのです……。例をあげだしたらキリがありませんが、ブレスレット、水素水、セミナー商法、ネット広告(情報商材)など、どんなケースでも同じです。仲間内で「ターゲットを囲い込む(紹介し合う)」ことが常套手段となっています。