信者獲得のため「外」の権威に頼る輩たち
「儲けるという字は信者と書くから、儲けるために信者をつくりましょう」時折り、こういうことを言う人がいます。しかし、これは信者を増やすことで得する輩が、自分を正当化するためにつくった嘘でしょう。
「儲」の語源は「人偏」に「諸」が正解です。つまり、人に蓄えることで「儲ける」のです。人に蓄えるとは、すなわち「その人自身に蓄える=地(アナライズ)」の生き方か「人を蓄える=人(アンサンブル)」の生き方が本流ということです。自分にとって都合のよい信者を増やすなんて発想は、搾取前提の考え方と言えます。
人は集めるのではなく、集まるのです。なぜ集まるのかと言えば、その人に魅力があるからにほかなりません。輝けない人が、信者を増やすために人を集めようとするとき、利用するのは「権威性」です。その人自身では集まらないから、権威性を利用するしかないのです。
時流に乗った用語や肩書を用いるのはもちろん「〇〇が推薦!」「〇〇賞受賞」「〇〇ナンバー1」「フォロワー数〇〇人」「年商〇〇円」など、すべてその人の「外」にある判断基準です。本当に自信があれば、あるいは本当によいものなら、そんなものを借りなくても輝いているから人は集まります。
搾取ビジネスのハリボテに惑わされないようにするためには、その商品やサービス、人や会社が「権威性を利用しているか」を観察してみてください。その人の外にある判断基準ばかり使っているケースには気をつけましょう。