(※写真はイメージです/PIXTA)

誰だって搾取ビジネスに騙されたくはないですよね。行政書士の服部真和氏は著書『できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか』で搾取ビジネスの具体例を取り上げています。一体どんなものがあるのか、本書から紹介します。

信者獲得のため「外」の権威に頼る輩たち

「儲けるという字は信者と書くから、儲けるために信者をつくりましょう」時折り、こういうことを言う人がいます。しかし、これは信者を増やすことで得する輩が、自分を正当化するためにつくった嘘でしょう。


「儲」の語源は「人偏」に「諸」が正解です。つまり、人に蓄えることで「儲ける」のです。人に蓄えるとは、すなわち「その人自身に蓄える=地(アナライズ)」の生き方か「人を蓄える=人(アンサンブル)」の生き方が本流ということです。自分にとって都合のよい信者を増やすなんて発想は、搾取前提の考え方と言えます。


人は集めるのではなく、集まるのです。なぜ集まるのかと言えば、その人に魅力があるからにほかなりません。輝けない人が、信者を増やすために人を集めようとするとき、利用するのは「権威性」です。その人自身では集まらないから、権威性を利用するしかないのです。


時流に乗った用語や肩書を用いるのはもちろん「〇〇が推薦!」「〇〇賞受賞」「〇〇ナンバー1」「フォロワー数〇〇人」「年商〇〇円」など、すべてその人の「外」にある判断基準です。本当に自信があれば、あるいは本当によいものなら、そんなものを借りなくても輝いているから人は集まります。


搾取ビジネスのハリボテに惑わされないようにするためには、その商品やサービス、人や会社が「権威性を利用しているか」を観察してみてください。その人の外にある判断基準ばかり使っているケースには気をつけましょう。

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※本連載は、 服部真和氏による著書『できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか』(秀和システム)より一部を抜粋・再編集したものです。

できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか

できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか

服部 真和

秀和システム

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