(※写真はイメージです/PIXTA)

「パワーカップル」をGoogleで検索すると、サジェストに登場するのは「パワーカップル ずるい」「パワーカップル 公務員」といった言葉の数々。はたして実情は?

年収1,000万円の高給取りは「一番損をしている」?

多くのパワーカップル、特に年収1,000万円付近を推移している方の場合、所得税において「一番損をしている」と言われています。日本の所得税は累進課税制度。分布図最多の所得200万円~300万円では税率10%ですが、所得金額900万円~1,799万9,000円では課税率が33%にまで跳ね上がるのです。

 

仮にボーナスなどを考えず、ざっと月収80万円の場合、月々の手取りは57万円~60万円程度。半分……とまではいかないものの、額面と手取りの差に肩を落としている高給取りも少なくありません。

 

さらに、住んでいる地域の路線価が上昇することで、不動産の固定資産税や都市計画税などの税負担も増加します。これにより、年間の税負担がさらに重くなり、家計の圧迫要因となります。都市部では路線価の上昇が顕著であり、この影響を強く受けることになります。

 

潤沢な資金があれば、子どもの教育費にお金をかけたり、良い家を買ったりと夢が膨らむ一方ですが、その分支出は増えるもの。「パワーカップル」という言葉の裏には、案外素朴な生活が潜んでいるのかもしれません。

 

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