(※写真はイメージです/PIXTA)

長年連れ添った夫婦であっても、お互いの心の内を明かせずにいると、「定年退職」は2人の転機となることも。本記事では同じ大企業に勤めていたAさん夫婦の事例とともに、パワーカップルの老後について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。

元妻の老後を救うには

多くのケースでは、生活苦・低所得、病気・医療費、負債の返済(保証以外)、失業などが原因のため、Aさん夫婦のようなパワーカップルには想定外のことが起こり得ない限り老後破産は考えにくい状況と思われます。

 

今回は、性格の不一致と経済観念の違いから離婚することになったAさん夫婦。妻が老後破産に陥らないようにするには、日常生活費の見直しと身の丈にあった住居へ引っ越しが必要でしょう。贅沢品の購入は控え、老後の備えをすることも必要です。もともとお金があるだけ使ってしまうという人は、一度専門家に相談してみるすることを検討してみてはいかがでしょうか。

 

<参考>

厚生労働省:令和4年度 離婚に関する統計の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon22/dl/gaikyo.pdf

日本弁護士連合会の「2020年破産事件及び個人再生事件記録調査」
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/2020/2020_hasan_kojinsaisei_1.pdf

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシア

FP

 

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