(※写真はイメージです/PIXTA)

職場の人間関係を良好に保つことを考えると、部下や後輩の「叱り方」ほど難しいものはありません。どう叱ればよいか思い悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本稿では、渋谷109のカリスマ店員から有名週刊誌の記者に転身した山田千穂氏による著書『ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ』(朝日新聞出版)より一部抜粋し、部下や後輩を「叱る」ときに心がけるべきポイントについて解説します。

「叱るとき」と「褒めるとき」で主語を変える効果

叱るときはIメッセージ、褒めるときはYOUメッセージ

人間関係を良好に維持する上で、叱り方ほど難しいものはありません。感情的に相手を傷つけることなく、伝えるべきことを伝えなければいけないとき、あなたはどうしているでしょうか?

 

書籍やメディアでもよく紹介されているのでご存じの方もいるかもしれませんが、「叱るときはIメッセージ、褒めるときはYOUメッセージ」が基本です。

 

そのことを痛感したのは、私が新人記者に仕事を教えていた頃です。

 

その人は張り込み現場によく遅刻してきました。スクープをよくとってくるほど優秀だったのですが、時間にはルーズだったのです。

 

そこで、私(I)を主語にして「あなたがよく遅れてくることが私は本当に悲しい。カメラマンもそこだけ見て『あいつはダメ』とレッテルを貼っているのが私は悔しい」と伝えました。すると、少しずつ遅刻が減っていったのです。

 

逆に褒めるときは、あなた(YOU)を主語にして「○○さんが粘り強く取材したおかげでスクープとして形にできた」のように褒めるとモチベーションが上がります。この2つの使い分けは、夫婦や親子でも効果的なので習慣にしています。

 

 

山田千穂
記者

編集協力:樺山美夏

 

※本連載は、山田千穂氏の著書『ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ』(朝日新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ

ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ

山田 千穂

朝日新聞出版

渋谷109のカリスマ店員から有名週刊誌記者に転身した著者が、相手がつい心をゆるしてしまう、つい本音をもらしすぎてしまう「聞き方」のコツを大公開! いずれの業界でも、すさまじい競争と駆け引きの現場で試行錯誤と失敗を…

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