このまま「1ドル=250円」へと向かっていくのか
のちに振り返ると、そのようになっている可能性はあるかもしれません。ただし、このまま、160円の次の大台である170円も超え、大きく円高に戻すことなく、200円、さらに「プラザ円高」の全値戻し、250円へと向かう可能性は考えにくいでしょう。
例えば、1990年の160円は、5年MA(移動平均線)を小幅に上回ったにすぎませんでした。そして、1985年の250円ですら、5年MAを1割程度上回ったにすぎませんでした。これに対して、足下で160円を超えてきた米ドル/円は、すでに5年MAを3割近くも上回っています(図表2参照)。
1980年以降に、米ドル/円が5年MAを3割以上上回ったのは、3回しかありません。すなわち、すでに足下でも米ドル/円は、循環的な高値の限界圏にありそうです。仮に、当面において、170円まで上昇する場合、それは、5年MAを35%以上も上回る計算となります。それは、1980年以降でも未体験の事態です。
要するに、これまでに経験したことがないほどに、米ドル/円が「上がり過ぎ」拡大に向かわない限り、170円を目指すことにはならないと考えられます。
以上のように、1990年の高値を超え、1986年以来約37年ぶりの水準まで上昇してきた米ドル/円ですが、このままさらなる上昇が続くのは、そう簡単ではない可能性があります。その理由とは何か?
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