《新NISA》積極的に資産を増やしたい人向け!…「成長投資枠」の使い方・対象商品の超キホン【FPが助言】

《新NISA》積極的に資産を増やしたい人向け!…「成長投資枠」の使い方・対象商品の超キホン【FPが助言】
(画像はイメージです/PIXTA)

せっかくスタートした新NISA。ぜひ「成長株投資枠」を活用してみましょう。日本株、米国株、J-REIT等、幅広く柔軟な投資が可能です。初心者にもわかりやすい「使いこなし術」を伝授します。※本連載は、ファイナンシャル・プランナーの神戸孝氏監修『ここで差がつく! 新NISA 徹底活用術』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

選べる商品が豊富なのも「成長投資枠」の大きな特徴

NISAを始める場合、まずは「つみたて投資枠をベース」として投資をしていくことをおすすめします。そして、つみたて投資枠をフルに利用してもまだ余裕資金があって、積極的に資産を増やしたい場合などには、成長投資枠の活用を検討しましょう。

 

成長投資枠は、購入できる商品が幅広く、つみたて投資枠の対象商品に加えて、一定の条件を満たす投資信託、国内および海外の株式やREITも投資対象となっています。

 

また、つみたて投資枠では長期の積立投資に適した株式型の投信に限られていたのに対して、成長投資枠では債券やREITだけに投資する投資信託などの商品もあり、つみたて投資枠と比べて対象商品が豊富です。

 

◆成長投資枠は商品の種類が豊富…つみたて投資枠の「拡張版」といえる

 つみたて投資枠では購入できない商品でも購入できる 

 

成長投資枠の大きな特徴は、つみたて投資枠で購入できなかった株式も購入でき、国内株式だけでなく海外株式も対象となること。また、投資信託の対象商品の数も約2000本と、つみたて投資枠と比べて圧倒的に豊富です。

 

※1:整理、監理銘柄に指定されている銘柄を除く ※2:信託期間20年未満、毎月分配型、高レバレッジ型を除く ※3:高レバレッジ型除く
[図表1]成長投資枠の対象商品の種類は? ※1:整理、監理銘柄に指定されている銘柄を除く
※2:信託期間20年未満、毎月分配型、高レバレッジ型を除く
※3:高レバレッジ型除く

 

ETFとは、金融証券取引所に上場している投資信託のこと。株式と同じように、市場が開いている間は値動きしており、相場の動きを見ながらリアルタイムで売買ができます。

成長投資枠にまつわる3つの「よくある勘違い」

成長投資枠に対して誤ったイメージを持っている人は少なくありません。特によくある勘違いがここで紹介している3つです。

 

1つ目は「成長投資枠では積立投資ができない」というもの。成長投資枠は株式投資のイメージが強いからか「一括投資」しかできないと誤解されがちですが、投資信託や株式の積立投資も可能です。投資法の制限がないため、積立投資のみのつみたて投資枠とは違って、積立投資と一括投資のどちらも行うことができます。

 

2つ目は「成長投資枠ではつみたて投資枠対象商品は買えない」というもの。これも誤解している人が多いようですが、成長投資枠ではつみたて投資枠の対象商品の購入が可能です。そのため、2つの枠を活用すれば同じ商品に最大月30万円までの積立投資ができます。

 

3つ目は「成長投資枠では株式投資しかできない」というもの。これも完全な誤解で、成長投資枠では株式と投資信託のどちらも購入することが可能です。

 

◆よくある勘違い① → 成長投資枠では積立投資はできない…

【正解】成長投資枠で投資法の制限はナシ!

 

[図表2]成長投資枠で投資法の制限はなし

 

《成長投資枠では積立投資もOK》

つみたて投資枠では積立投資しかできないのに対して、成長投資枠では積立投資と一括投資の両方が可能です。

 

◆よくある勘違い② → 成長投資枠ではつみたて投資枠対象商品は買えない…

【正解】2つの枠で同じ銘柄を買うのもOK! 

 

[図表3]2つの枠で同じ銘柄を買うのもOK!

 

《つみたて投資枠の対象商品も購入することができる》

成長投資枠ではつみたて投資枠の対象商品も購入可能で、2つの枠で1つの商品に最大月30万円積み立てられます。

 

◆よくある勘違い③ → 成長投資枠では株式投資しかできない…

【正解】成長投資枠=株式投資ではない! 

 

[図表4]成長投資枠=株式投資ではない!

 

《銀行に口座がある人は株式を購入できない》

成長投資枠では株式と投資信託のどちらも購入可能。ただし、銀行に口座がある場合は、株式は購入できません。

 

神戸 孝
FPアソシエイツ・グループ代表
ファイナンシャル・プランナー

 

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※本連載は、ファイナンシャル・プランナーの神戸孝氏監修『ここで差がつく! 新NISA 徹底活用術』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

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