家を買うと、その場所から動けない
当たり前の話ですが、家を買うとその場所から動きにくくなります。人生の岐路において、最も選びたい選択肢が住居の移動を伴うものだったとしましょう。しかし、持ち家があるからという理由でその一番魅力的な選択肢を選ばない、もしかしたら選べないということだって十分に考えられるのです。
僕が社内の語学留学プログラムに手を挙げてイギリスにいくという選択をしたとき、そして外資系企業に転職したときが、まさにその人生の岐路だったといえるでしょう。この語学留学プログラムに参加するためには選考面接があったのですが、その際、人事部から「留学して帰ってくる際は大阪の本社に異動することになりますが、よろしいですか?」と聞かれたのです。
僕たちは当時、東京に住んでいました。もし東京に家を買ってしまっていたら、大阪に転勤することを嫌って留学という選択肢を諦めていたかもしれません。また2017年には外資系企業に転職して、今度は大阪から東京に引っ越すことになりました。こちらも、もし大阪で家を買ってしまっていたら、東京での転職活動という選択肢をはじめから選んでいなかった可能性があります。そうすると今の僕はないわけです。
人生の転機みたいな大きな話でなくとも、地震リスクや不完全施工リスク、市町村の破綻リスクだってあります。ほかにも、隣人がものすごく迷惑をかけてくるリスクなども、まとめて背負い込むことになります。こうして自分の人生の変化や周囲の状況、経済状況などに応じて気軽に住環境を変えることが著しく制限されることを考えると、僕は家を持つということは「自由に生きること」という目的から外れていると感じるのです。
今はインターネットにつながりさえすれば、どこででも仕事のできる時代になってきたわけですから、我々はひとところの土地に縛られることなく人生の自由度を高めていく必要があるのです。
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