会社に行かなくていいというのはどんな気持ちですか?
このようにご質問される気持ち、よくわかります。経験上、この「会社に行かなくてもいい」ということに対する解放感と、それと同時に襲ってくる不安感というのは、辞めてみないと本当にわからないものです。
若くして次を決めずに退職したときの不安感
僕自身は、会社に行かなくていい状況になったのは今回のFIREが2回めです。1回めは、次のことを何も決めずに新卒で入った会社を10か月で辞めたときでした。
そのときの僕は、まだ23歳。辞めて1か月めは解放感でいっぱいだったのですが、2か月めあたりからは「まわりの友人はみんな仕事をバリバリやっているのに、自分だけが朝起きてもいく場所がなく、社会から取り残されたような気持ち」になり、非常に苦しかったのを覚えています。
さらにお金もどんどん減っていき、不安に拍車がかかりました。当時はいきおいで会社を辞めてしまいましたが、辞めるまで、まさか自分がこんな気持ちになるなんて想像もしていませんでした。
ご質問のとおり、きっと何のプランもないまま会社を辞めた場合は、当時の僕と同じようにかなり不安になると思います。ただ、僕もあのころは若すぎたので、「会社で働かない自分のような人間はダメだ」という常識にとらわれすぎていた一面もあったかとは思います。
今回の退職で感じた成長
しかし、きちんとプランニングをおこない、資産も構築し、十分働いた後の44歳での退職では、次のとおり23歳のころとはまた違った感情を抱きました。
・将来を見通せていると不安がなくなる
・企業で働かないことがダメだと思わなくなった
・自身が成長し、停滞に寛容になれた
■将来を見通せていると不安がなくなる
まず、退職が計画的であったため、次のように将来がある程度見通せました。
・自分が最低限いくら稼げば何歳まで生きられるのか
・その稼ぎはどうやって生み出せばいいのか
・まったく稼ぎがなかったとしてもいつまで資産がもつのか
こうしたことをきちんと知っておくだけでも、漠然とした不安がなくなるものです。
■企業で働かないことがダメだと思わなくなった
23歳のころは、企業に所属していないと世の中から取り残された感じを受けていましたが、今ならそれは視野が狭かったからだといえます。
僕も40代半ばとなり、働き方にもさまざまな形があることを知りました。企業に所属していることがすべてではなくなったため、「このままでは自分はダメな存在になってしまう」と自分自身を追い込むような思考をすることもなくなりました。
むしろ、会社から給与をもらうのではなく、自分の力でどこまでできるかを試せると思い、ワクワクしています。
■自身が成長し、停滞に寛容になれた
23歳のころは、会社を辞めたあとに何も成長していない自分に対して、「このままじゃヤバい」、「何かを学ばないといけない」と焦りばかりが生まれていました。
たった数か月だったのですが、停滞している自分の人生を受け入れられませんでした。一方で今回のFIREにあたっては、「少しくらい停滞したからといって、人生に大きな影響はない」と寛容になれたと感じます。
今ではむしろ、退職したほうが成長するのではないかとすら思っています。ただ、こうして企業で仕事をしなくなったことに関してはドンと構えられるようになりましたが、別の意味で環境の変化にとまどうことがありました。
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