これが欠けていたら一生“使われる側”から抜け出せない…幹部クラスの求人で問われる「経営的視点」とは【エグゼクティブ転職のプロが解説】

これが欠けていたら一生“使われる側”から抜け出せない…幹部クラスの求人で問われる「経営的視点」とは【エグゼクティブ転職のプロが解説】
(写真はイメージです/PIXTA)

エグゼクティブの転職において「経営的視点を持っているか」を問われることは決してめずらしいことではありません。では、この「経営的視点」とは具体的に何を指しているのでしょうか。本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が3つの例を挙げ、詳しく解説していきます。

自ら考えることができ、仮説と策を立案できるか

現場の論理や自分だけの論理で経営陣を突き上げてしまう人、それが理由で転職を希望しているエグゼクティブが実際にいらっしゃいます。あいにくこういう人を経営者が自社の経営幹部や中核人材として採用することは、まずありません。あなたのいう「経営の考えがおかしく、違和感がある」「経営者の判断や方針変更に合意できず」は、客観的に見て、応募先経営者からしても「なるほど確かに」と腑に落ちるものでしょうか。

「このプロジェクトはどのようなことがテーマだったのですか?」「はい、当時の担当役員がやりたいという話でして」「なるほど、ではこちらの案件は、どのようなことを解決するためのものだったのでしょうか?」「それはクライアントが納品後に何か計測していたかもしれません」「そうでしたか、なるほど。では、直近の業務では、どのような成果がゴールでしたか?」「いま進めているところでまだ結果が出るのは少し先なので、なんとも」

私と転職ご相談者との会話では、このようなキャッチボールになることがあります。別に面接の場ではないのですが、エグゼクティブの方との会話としては、ちょっといただけませんね。

「経営的視点をお持ちの方」のその2は、「自ら考えることができる」「仮説と策を立案できる」人か否かです。

この観点で不採用となる人は、「言われたこと(だけ)をやる」「指示されたことしかやってきていない」タイプです。特にエグゼクティブの皆さんにはぜひ、課題設定&解決型人材、問題発見型人材であってほしいと思います。

この世代の皆さんからの転職相談の理由、実現したいことの一つに「もう一つ、二つ上の役割、職責を担いたい」というものがあります。でも、そもそも課題設定&解決型人材、問題発見型人材でない限り、経営や事業の一翼を担うポジションにアサインされることは難しいでしょう。

 

 

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