(※写真はイメージです/PIXTA)

人生100年時代、晩年におけるお金に不安を感じている人は少なくありません。老後の資金準備といえば、まず自助努力で行う貯蓄や投資がイメージされますが、必ず取り組みたいのは公的年金の準備でしょう。国民皆年金といわれ、終身年金が支給される公的年金制度ですが、内容は複雑です。あとから制度の詳細を知り、後悔するケースもあって……。本記事では、Yさんの事例とともに年金の繰下げ支給の注意点について、オフィスツクル代表の内田英子氏が解説します。

年金はただ増やせばいいわけではない

専業主婦世帯の場合、世帯主の方が他界後は年金収入が大きく減り、生活が苦しくなってしまうというケースは少なくありません。公的年金は終身年金であり、老後生活設計においては基礎となりますが、制度は複雑です。そのため、受け取り方法やキャリアプランを見直して年金を増やすなど、ライフプランにもとづいた望ましい活用方法をできる限り早いうちからご自身のケースに当てはめながら比較し、検討することが大切です。

 

夫よりも妻が長生きすることが見込まれるのであれば、夫ではなく妻の年金を繰り下げることも一案です。妻の年金を繰下げしていれば、夫が万が一の際にも妻自身の年金収入を多く得られることが期待できるためです。

 

とはいえ、対策をとっても年金では心もとないといった場合もあります。そういった場合は支出内容の見直しだけではなく、資産形成や万が一を支える保険の活用などを踏まえながら総合的に対策をとっていく必要があります。なお、定年退職後、年金生活に入ると、支出見直しの一環として保険を解約される方もいらっしゃいますが、丁寧に検討されたほうがいいでしょう。もし残された配偶者の年金額が少ないことが見込まれるのであれば、死亡保険は残された配偶者の晩年における尊厳を守る支えとなることが期待されます。

 

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内田 英子

FPオフィスツクル

代表

 

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