(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資で成功して、1億円の資産を築いてみたいですよね。足立公認会計士事務所代表の足立武志氏は、著書『お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書』の中で「1億円築く方法がある」と主張しています。それはどんなものでしょうか? 方法を本書から紹介します。

億り人を目指すために (3)インカムゲインよりキャピタルゲイン

株式投資で得られる利益には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があります。億り人を目指すためには、迷わずキャピタルゲインを狙うようにしましょう。株式投資でインカムゲインといえば配当金ですが、利回りに換算すると数%程度です。これではなかなか資産を増やすことはできません。インカムゲインによる収入は、すでに大きな資産を有している方には非常に有益ですが、これから資産を増やしたいという方には向いていません。


一方、キャピタルゲインといえば株の値上がり益です。こちらは、銘柄により大きく異なってきますが、2012年終わりから始まったアベノミクス相場では、株価が10倍以上に上昇したものも数多くあります。こうした銘柄を選んで投資できれば、大きな資産形成につながります。

億り人を目指すために (4)割安株より成長株

そしてもう一つ、キャピタルゲインを狙う時は「割安株」ではなく「成長株」を選ぶのがよいでしょう。アベノミクス相場により株価が10倍以上になったものは、業績の伸びが続いている成長株と呼ばれる銘柄です。


一方、割安株への投資が悪いわけではありませんが、割安株の株価が5倍、10倍になるということはそれほど多くありません。投資資金に制約のある個人投資家としては、資金効率のいい投資先を選ぶべきです。であるなら、割安株よりも株価が大きく上昇する可能性のある成長株へ投資した方がより大きな利益を狙うことができます。


なお、景気とともに株価が大きく上下に変動する「景気敏感株」への投資も有用です。景気がどん底にあり、株価が大きく売り込まれている時に景気敏感株を買い、景気が回復して株価が大きく反発したら売る、という方法です。銘柄によっては底値から5倍、10倍と上昇するものも珍しくありませんから、買い時や売り時を誤らなければかなり有効な方法だと思います。


「私には億り人なんて無理!!」と思ってしまったら、そこで終わりです。決して億り人にはなれません。でも、「頑張ればもしかしたらなれるかも!」と前向きな気持ちでいれば、1億円の財産形成はできなくても、5000万円くらいまでは築き上げることができるかもしれません。初めから「無理」とあきらめるのではなく、ぜひチャレンジしてみてください。その姿勢こそが、株式投資の成功へつながるはずですから。

 

●割安株 企業の業績や企業が保有する純資産に比べて株価が割安と判断される株のことです。

 

●成長株 毎年、売上が増え、それに伴って利益も伸びて企業の規模や業績が拡大している株のこと。

 

●景気敏感株 景気変動の影響を受けやすい業種の株。景気がよくなると株価が上昇し、悪くなると下落する傾向が強く、株価が上がったり下がったり、一定のサイクルで上下動しやすいのが特徴です。

次ページ「億」への細道~筆者が株式投資で実践してきたこと

※本連載は、足立武志氏による著書『お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書』(扶桑社)より一部を抜粋・再編集したものです。

お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書

お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書

足立 武志

扶桑社

楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で人気連載を持つ著者が伝授。 投資でお金をしっかり増やせる人になるために、新NISAが始まったいまだからこそ読みたい株式投資の教科書。 2024年2月22日、日経平均株価がそれまで…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録