もう限界…「うつ病の夫と離婚したい」←精神障害が原因だけでは認められない?【弁護士の助言】

もう限界…「うつ病の夫と離婚したい」←精神障害が原因だけでは認められない?【弁護士の助言】

もしも夫がうつ病などの精神障害になってしまったら。やたらとふさぎ込んでいたり、反対に偉そうにされたり八つ当たりをされたり、あるいは無理な要求をされたり……。そんなやりとりに疲れてしまったとき、離婚という選択肢が頭に浮かぶかもしれません。では、精神障害の夫と離婚するにはどうすればよいのでしょうか? 本記事では、Authense法律事務所で女性向け法律相談を担う弁護士白谷英恵氏が、精神障害が原因の離婚について解説します。

近ごろ、夫が八つ当たりしてきたり突然泣いたりする…疑うべきは?

5月病になっている可能性

5月は、会社員がいわゆる「5月病」の状態に陥る季節といわれます。少し新しい環境に慣れて緊張が緩んだ分、どっと疲れが出て会社に行きたくなくなり、そこで夫がふさぎ込んだり妻にやつあたりをしてきたりするケースも考えられます。

 

なお、「5月病」とは正式な病名ではなく、上記のような状態を一般的に示す言葉です。5月ごろに一時的にふさぎ込んでいても、夏ごろにはすっかり慣れて普通に元気にしているケースもあるでしょう。

 

うつ病などの精神病になっている可能性

夫の様子に違和感を覚えたとき、それは精神病の症状である可能性もあります。たとえば、会社での勤務がつらくなって「うつ状態」「うつ病」になっているケースです。新しい仕事や環境になじめない場合、仕事で大きな失敗をした場合、上司からパワハラを受けた場合などにうつ病になってしまうケースが考えられるでしょう。

 

うつ状態になると無気力になるだけではなく、家族に対する思いやりを持てずに八つ当たりをしたり、泣き出すなど感情的になったりするケースもありえます。

 

パーソナリティ障害の可能性

それまでには気づかなかったものの、実は夫がもともと「パーソナリティ障害」などの精神障害を抱えていた可能性も考えられます。5月になり、夫にストレスがかかったためにもともとの障害が顕著になった結果、家族が気づくというケースです。

 

パーソナリティ障害とは、一般とは異なるさまざまな「人格障害」です。人格障害にはさまざまなタイプがありますが、問題になりやすいのは「自己愛性人格障害」や「境界性人格障害」です。自己愛性人格障害は、自分への愛情が特に強いタイプで、いわゆる「モラハラ夫」に多いです。

 

「自分の言うことが絶対的に正しく妻は自分に従うべき」という考えを持っているので、妻に同調を強要したり束縛したり蔑んだりします。境界性人格障害は、自分と他者との関係のイメージを捉えにくい人格であり、被害妄想を持ったり自傷行為をしたりするケースもあります。

 

5月になり夫の様子がおかしいと思ったとき、単なる5月病ならばいいのですが、うつ病や人格障害などが隠れている可能性もあります。心当たりがあれば、一度精神科を受診してみることも選択肢となるでしょう。

 

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