社員は「会社の問題点」をよく分かっている
通常、私が社員面談を行う場合には、30分程度を目安に行う。まず私自身の自己紹介と、なぜ私がこの会社に来たのかを簡潔に説明した後、「とにかく少しでもこの会社を良くするためにお話を伺いたい」と始める。面談は30分では収まらないケースが多く、時間になった時点で切り上げさせていただき、改めて後日に話を伺うことも非常に多い。
社員の話は、「ボーナスが出ない(少ない)」「社長が何をしているのか分からない」「話を聞いてくれない」「何も変わらない」というものがとにかく多いが、それらの詳細をよく聞いてみると、どの会社も社員は会社の問題点を非常によく分かっていると感じる。
そして、面談を重ねることによって、予め「決算資料」や「現場別の採算資料」などを見て目星をつけた問題点はほぼ確信に変わる。
問題点を整理し、それぞれの対応策をまとめる
重ねて言うが、社員の意見には黙って耳を傾けてほしい。場合によっては、経営者からすれば少し嫌かもしれないが、会社に対する意見の無記名アンケートを行うのも手である。
ここで集まった社員の意見をもとに、改めて問題点を抽出したら、それらの問題点の大項目ごとに3〜5つに整理し、それぞれの対応策をまとめる。
ここまでできたら、経営改善の準備はほぼ完了である。
【図表 社員面談の寸評シート(サンプル)】
【図表 社員面談意見一覧表(サンプル)】
【図表 問題点の整理の例】
【図表 問題点への対応策の例】