「年を取ってから自由を手に入れても遅すぎる」…1億円貯めて早期退職した張本人が語る、FIREを決断する前に考えたこと

「年を取ってから自由を手に入れても遅すぎる」…1億円貯めて早期退職した張本人が語る、FIREを決断する前に考えたこと

1億円もあったら会社を辞める決断なんて簡単にできる、そう思うかもしれません。しかし実際にはそうともいえず、FIRE実行前にさまざまなことを考え、後悔や失敗のないよう準備しておく必要があるといいます。実際にFIREを達成した寺澤伸洋氏による著書『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)より一部を抜粋して、実際FIREにいたる前に何を考えたかをご紹介していきます。

FIRE後にどう過ごすかを考えた

また、「このくらい貯蓄があればFIREできるんじゃないか?」と考えはじめたときに、あらためてFIREをしたあとの自分の生活に思いを馳せました。というのも、ありあまる時間を手にしたときに、僕は一体何をして時間を過ごすことになるのかを、具体的に想像できていなかったからです。

 

そこで、次のようなふたつの視点で考えてみました。

 

・手にした時間で何をするのか

・どういった友だちと遊ぶことになるのか

 

手にした時間で何をするのか

なぜ「手にした時間で何をするのか」を先に考えるのか。それはヒマな時間は忙しい時間よりも苦痛だからであり、僕にはそれで苦しんだ実体験があったからです。

 

23歳のとき、新卒で入社した1社目の会社を10か月で辞め、次の仕事まで数か月空いたことがありました。もちろんまわりの友だちは仕事をしているわけですから、彼らと遊べるのは毎日夜から。結局ひとりぼっちで何もすることがない日中は寝て過ごし、夕方から起きて友だちと飲みに行き、また朝になると寝るという最悪の生活パターンにおちいったのです。

 

今は家庭を持っているので、そんな腐った生活になることはありませんが、当時感じた「何もすることがない」という感覚は忘れることができません。

 

そして20年以上の時を経て、僕は再びタイムリッチになる決心をしました。これからの僕には通常の定年退職者よりも15年も長く時間があるわけです。しかし、タイムリッチなだけではまた苦しんでしまうことでしょう。

 

そこで、次こそは長すぎる時間に溺れてしまわぬよう、事前に「人生をかけて何に取り組むか」を明らかにしておきたいと考えたのです。

 

こうした考えを話したとき、友人たちの中には、「会社の仕事は人生のヒマつぶしだよ。それでお金までもらえるなんて最高じゃん。辞めることないんじゃない?」という人もいました。

 

しかし、僕はヒマなのはイヤですが、ヒマだから仕事したいと考えるような気質から脱却したかったので、その考えにはまったく賛同できなかったのを覚えています。

 

そして僕が結論づけたのは、「ゼロから価値を創造し続けていくこと」に人生をかけたいというもの。今までの自分の経験を書籍にしたり、講演で人々に伝えたりしていくことで、多くの方の人生に影響を与えるような価値を生み出し続けようと決めたのです。

 

どういった友だちと遊ぶことになるのか

読書やゲームなどのコンテンツに没頭するのはそれなりに楽しいことだと思いますが、基本的にこれらはひとりで完結してしまうもの。これまでにFIREした先人たちも、3年もするとゲームにも飽き、孤独感を感じたといいます。

 

僕は家族が一緒にいるので、そうした孤独感はありません。しかし、きっとFIREしたあとの平日の昼間は友だちと会えない寂しさを覚えるだろうなと思い、先に手を打っておこうと考えたのです。

 

会社員の友人たちと日中に会うのは難しいだろうから、FIREしたら積極的に同じようにFIREした人たちとつながりを強めていくべき。そこで考えたのが次のふたつの戦略です。

 

・得意分野の電子書籍でFIREについて執筆し、世の中に出そう

・XなどのSNSで、FIREしていると発信し、同じ価値観の仲間とつながろう

 

このように意識して発信をし続けることで、FIREをしたあと、少しずつ同じ価値観の友だちが増えてきたのです。

 

特に出版戦略はじわじわと効いていき、僕よりあとにFIREされた方々とは、電子書籍を読んでもらえたことがきっかけとなってつながるケースが増えてきました。

 

また、Xなどで呼びかけて交流会を開き、FIREをした人やFIREに興味がある人など価値観の近い方々と会える場を作ることで、さらに友だちの輪を広げることにしました。

 

こうした例は僕だけではありません。妻も会社員をしているときには会社員の友だちが多かったのですが、会社を辞めて自営業をはじめて7年経った今、まわりは経営者や同じ自営業の人ばかりで、平日によくみんなでゴルフに行っています。

 

このように、FIREをして環境が変わるタイミングで自らつき合う友だちを変えようと動かなければ、一生読書やゲームでの時間つぶしに頼ってしまう人生になりかねません。

 

ですから、FIREを目指しているなら、今まで以上に多くの人と会うように心がけてみてください。

 

 

寺澤伸洋

作家/講演家

 

※本記事は『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

 

​​【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本連載は、寺澤伸洋氏の著書『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます

ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます

寺澤 伸洋

主婦と生活社

◆誰にでも再現できる、1億円貯める方法教えます! kindleで大人気のFIRE本のバイブル『子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり』を大幅に改稿して単行本化。子育てをしながら、40代で1億円ためてFIREを…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録