(※写真はイメージです/PIXTA)

ブータン国内最初の民間新聞として発足した『Bhutan Times』Web版より、現地メディアでしか手に入らない貴重なローカルニュースを翻訳・編集してお伝えする。

課題は「農家の不足」

トブゲ首相は「ブータンには土壌はあるが、農家が不足していることが重大な課題だ。若者が農業に戻って高品質の生産を行うことが重要である」と述べた。また、トブゲ首相はこれらの投資により、新鮮な有機野菜を生産する教育を受けた農家が多く生まれると強調した。

 

ブータンは世界で4番目に水資源が豊富な国として知られている。このため、水の供給や気候制御システムの改善には適切なエネルギーが利用できる。その結果、生産と運営のコストは低減し、効率的な取り組みが可能になる見込みだ。

 

現在、ブータンは農業生産における十分な経験を有しており、都市の人々も生産や加工のための農業ビジネスに積極的に関心を示している。そのため、多くの農村地域は輸出に結びついている。

 

フォーラムでは、新しいイニシアティブ「One Country One Priority Product (OCOP)」も発表された。このプログラムの下、ブータンはキヌアを優先製品として特定した。またOCOPでは、小規模農家の発展を支援しながら、飢餓、食料不安、栄養不良の解消を目指している。

 

ブータンの投資計画は7,600万米ドル(約118億9,236万円)で、その影響は1万4,513世帯に及ぶ。全体的に、IRRは32%になる。

国の強い決意

ブータンの農業生産システムは自給自足的なものが多いが、近年は半商業的な農法や気候変動に対応した農法の増加など、緩やかな移行が見られる。大半の農家は、化学合成資材の使用を制限した自然農法や有機農法を採用している。高付加価値で少量の農産物の生産は、ニッチな市場でのより良い機会、より良い収益、長期的な持続可能性を実現している。

 

今回のフォーラムでは政策の発表に加えて、ブータン独自の農産品を展示する展示会や食品フェアも開催された。このフェアは、地元の企業が潜在的な投資家や購入者とつながるプラットフォームを提供した。

 

積極的な計画、革新的なアプローチ、そして持続可能性への取り組みにより、ブータンは世界の農産食品分野のリーダーになろうとしている。BATIF 2024の成功は、農業景観を変革し、農民と国民に明るい未来を保障するという国の強い決意を示している。

 

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この記事は、GGOが提携するブータンのメディア『Bhutan Times』が2024年5月21日に掲載した記事「Ambitious plans to transform the agriculture sector」を翻訳・編集したものです。

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