米国株のソフトランディングは本当に見込めるか
さて、話を米国株に移すと、ダウ平均は4万ドルをつけ最高値を再びとってきたが、利下げ期待に支えられたものであると前述した。その米国の利下げだが、決して「万能薬」ではない。
米国株は経済指標が相次いで悪化するなかでの高値更新、すなわち「不景気の株高」である。5月16日の米国株市場で業種別パフォーマンスを見ると、上昇したのは「生活必需品」のみ。市場の「中身」も全力でディフェンシブ・シフトが鮮明だ。
今後は利下げのタイミングや効果と景気悪化との綱引きになる。市場ではソフトランディングを見込む声が多い。おそらく、そうなるだろうが、市場はナイーブである。なにかの拍子に「ソフトランディング、危うし」との懸念が高まれば、米国株も急落する可能性はおおいにある。なんといってもバリュエーションが高すぎるからである。
日本株は依然として「内憂外患」の状況であり、その度合いは日増しに悪化している。投資スタンスは「戻りは売り」を継続である。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
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