(画像はイメージです/PIXTA)

実家を片付けるとき、意外と盲点になっている大切なことがあると、不動産投資家で空き家再生コンサルタントの吉原泰典氏は言います。それは一体何なのでしょうか? ご紹介していきます。※本連載は、吉原泰典氏による著書『「空いた実家」は、そのまま貸しなさい』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

自分のルーツを振り返る

私が普段暮らしている東京から西に700km離れた実家には自分が生まれ育った空間があり、そこを片付けるというのは自分のルーツを確認し、区切りをつけることなのだと思いました。

 

確かに多くのものは捨てざるをえませんが、片付けを通して家族の歴史や自分の過去、特に幼少期から実家を巣立った多感な頃までの記憶を振り返ることは、人生の後半に差しかかった自分の心にもう一度、エネルギーをチャージすることにつながりました。

 

私が遺品の中で残すことにしたのはまず家族の写真です。おじいちゃんが大正14年に出征したときの写真から全部残して、岡山市内に所有しているマンションに移しました。

 

我が家で「権利書」と呼ばれていた昭和24年におじいちゃんが実家の土地を手に入れたときの媒介契約書も残しました。

 

そのほか、小学校のときの通信簿など自分のルーツに関わるものも残しました。開いてみると「落ち着きがない」とか「最近は先生の話をちゃんと聞けるようになりました」などと書いてありました。

 

誰も住まなくなった実家のコンサルティングを行う中で多くの人が「捨てられない」とおっしゃるのはピアノです。中には「どこか倉庫を借りようかな」という話も出ます。

 

我が家にはピアノはありませんでしたが、ギターが残っていました。中学生の頃、さだまさしの「関白宣言」を弾いていたなとか、松山千春も弾いたことがあるなとか思い出しました。これも残すことにしました。

 

父親から「これはぜひ使ってくれ」と言われていたのは食堂のダイニングテーブルです。どこかの木工屋さんに作ってもらった立派なものですが、使い道がないので捨てざるをえませんでした。

 

 

吉原泰典
不動産投資家・空き家再生コンサルタント

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】9月12日(木)開催
リスク回避で成功を掴め!
現役営業マンが明かすアパート経営の“6つのワナ”とは

 

【減価償却】9月20日(金)開催
<税理士が解説>経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」を活用した賢い節税対策

 

【医院開業】9月26日(木)開催
【医師限定】人生設計から考える!
医療業界に精通したFPが語る〈医院開業資金〉のリスクと備え

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

「空いた実家」は、そのまま貸しなさい

「空いた実家」は、そのまま貸しなさい

吉原 泰典

ダイヤモンド社

株やFX、ワンルーム投資よりも「実家」の活用が先! 古い実家は、月5〜20万円を生むお宝です! 「効率的な実家の片づけ」から始まり、「不動産としての実家の価値の見積もり」「不動産としての価値を高める魅力的なリフォー…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧