自分のルーツを振り返る
私が普段暮らしている東京から西に700km離れた実家には自分が生まれ育った空間があり、そこを片付けるというのは自分のルーツを確認し、区切りをつけることなのだと思いました。
確かに多くのものは捨てざるをえませんが、片付けを通して家族の歴史や自分の過去、特に幼少期から実家を巣立った多感な頃までの記憶を振り返ることは、人生の後半に差しかかった自分の心にもう一度、エネルギーをチャージすることにつながりました。
私が遺品の中で残すことにしたのはまず家族の写真です。おじいちゃんが大正14年に出征したときの写真から全部残して、岡山市内に所有しているマンションに移しました。
我が家で「権利書」と呼ばれていた昭和24年におじいちゃんが実家の土地を手に入れたときの媒介契約書も残しました。
そのほか、小学校のときの通信簿など自分のルーツに関わるものも残しました。開いてみると「落ち着きがない」とか「最近は先生の話をちゃんと聞けるようになりました」などと書いてありました。
誰も住まなくなった実家のコンサルティングを行う中で多くの人が「捨てられない」とおっしゃるのはピアノです。中には「どこか倉庫を借りようかな」という話も出ます。
我が家にはピアノはありませんでしたが、ギターが残っていました。中学生の頃、さだまさしの「関白宣言」を弾いていたなとか、松山千春も弾いたことがあるなとか思い出しました。これも残すことにしました。
父親から「これはぜひ使ってくれ」と言われていたのは食堂のダイニングテーブルです。どこかの木工屋さんに作ってもらった立派なものですが、使い道がないので捨てざるをえませんでした。
吉原泰典
不動産投資家・空き家再生コンサルタント
注目のセミナー情報
【事業投資】1月13日(火)開催
トップ経営者が実践する節税方法を公開!
「即時償却による節税」×「想定利回り9.6%以上」×「手間なし」
無人運営コワーキングスペース「マイクロFCオーナー制度」の全貌
【国内不動産】1月17日(土)開催
建築会社だから実現する安定利回り6%・短期売却で30%超のリターン
東京23区で始める「土地から新築RC一棟投資」実践法
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
