最新の設備は必要ない
なお、昭和の木造戸建てについては、「内装や設備が古くさくて敬遠されるのではないか」という質問を受けることがあります。
そういう人ほど、壁のクロスや床のフローリングを張り替えるのはもちろん、台所にはシステムキッチン、トイレには温水洗浄便座、お風呂には追いだき機能などがないと、まともな賃料では貸せないと思っていたりします。
確かに、業界紙などでは「入居者に人気の設備」といったランキングが発表されており、「こういった設備がないと、まともな賃料はとれないのではないか」と考えるのもわかりますが、決してそんなことはありません。
賃貸住宅を借りる人は、様々な条件のバランスで物件を選びます。様々な条件の中で最優先は賃料です。「このくらいの家賃で」というのが真っ先にきて、その次に立地(沿線や駅からの距離)、広さ、間取り、築年数、内装、設備などとのバランスを検討します。
内装や設備はあくまで検討条件の一つであり、優先順位も賃料はもちろん、立地や広さに比べると後になります。極端な話、「広さや間取りが同じで家賃が他より2万円安ければ、内装や設備にはこだわらない」という入居者はいくらでもいます。
もちろん、水道やガス、電気などが通っていて、普通の生活が送れる状態であることは最低限必要ですが、そもそもローンのない実家を貸し出す際、家賃を低めに設定すれば入居者獲得には非常に有利です。
都市部と比べて賃料もそれほど低くはない
もう一つ、よく聞かれるのは「地方ではそれほど賃料はとれないでしょう」ということです。確かに、都市部と地方では賃料の相場に開きがあります。とはいえ、賃貸市場の面白いところは、売買市場に比べるとエリアによる金額の差が小さいことです。
売買市場において、例えば東京都心部では最近、中古マンションの平均取引価格が1億円を超えて話題になっています。一方、地方であれば中古マンションは1000万円以下で買えたりします。
これに対し、賃貸住宅の家賃については、広さや間取りがほぼ同じであれば都市部と地方での相場の開きはせいぜい3~4倍といったところではないでしょうか。
どんな田舎でも戸建てを借りるとなれば4~5万円程度はするはずです。1万円とか2万円といったレベルにまで下がっていることはまずないと思います。
吉原泰典
不動産投資家・空き家再生コンサルタント
【注目のセミナー情報】
【Bar投資・お酒の美術館】10月31日(土)
飲食業界未経験からBarオーナーに!
利回り年40%も狙える仕組みを解説
【資産形成】11月5日(木)
富裕層のための「資産防衛と運用」
相続を見据えた「資産の守り方・育て方」のコツ
【資産戦略】11月25日(水)
約30年ぶりの大金利変動の今しかつかめない?
新たな「お宝保険」の全貌
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】


