グリーンファイナンス…世界の全金融センターで評価点上昇
グリーンファイナンスとは、グリーンプロジェクトに限定して資金を調達する債券(グリーンボンド)や借入(グリーンローン)のことです。ランキング評価は第一段階として、各国の金融センターの専門家など633人に対するオンライン質問での格付評価(10段階)を行い、次いで、国連、世界銀行、OECD等を含む第三者機関が公表する150の評価要因に基づいた定量的な評価を加味して算出しています。
第13回「グローバル・グリーン・ファイナンス・インデックス(GGFI)」によると、マニラは96都市中69位にランクインしました。これは前回調査の74位から5つ順位を上げた結果となります。マニラ評価点も前回の536から573に上昇しました。このインデックスは、定量的な指標と、金融専門家による調査結果をもとに、金融センターにおけるグリーンファイナンス商品の質と深度を評価しています。
今回の調査では、すべての金融センターの評価点が上昇しており、グリーンファイナンスの発展が感じられます。アジア太平洋地域では、シンガポールがトップ、次いでソウル、シドニー、深セン、上海の順です。全体では、ロンドンが1位となり、次いでジュネーブ、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、ルクセンブルク、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、ストックホルム、モントリオールの順です。
省エネ投資、化石燃料からの投資撤退などを最もインパクトのあるグリーンファイナンス分野として挙げています。また、グリーンファイナンスの普及に影響を与える要因として、規制環境、スキルの有無、課税制度などを挙げています。
フィリピン政府は、持続可能でグリーンな金融を促進する方法を模索してきました。また、フィリピン中央銀行は12月、グリーン・ソーシャル・サステナビリティなど、持続可能な債券の最低準備率を段階的に引き下げることを承認しました。これは、銀行がグリーンプロジェクトへの融資を拡大するよう促すものです。