(※写真はイメージです/PIXTA)

春になり、3月末で定年退職した人にとっては、退職金の運用方法などが気になる時期ではないでしょうか。特に2024年からの「新NISA」は、3月に日経平均株価が4万円を突破したこともあり、大きな注目を集めました。本記事では、Aさんの事例をとともに、特にNISAにおける退職金運用の注意点をFP1級の川淵ゆかり氏が解説します。

「余裕資金でやらなかったからダメなんだよ」と言われるが…

「投資は、余裕資金で長期的なスタンスでやりましょう」とのアドバイスがよくあります。

 

ですが、余裕資金とはなんでしょうか? 余裕資金のある人しか投資ができないとなると、本当に投資のできる人はどのくらいいるのでしょうか? 大事な退職金は余裕資金なのでしょうか? 

 

物価が上昇し、年金も実質的に減っている昨今、将来の生活費のために、Aさんのように必要に迫られて投資をしようとしている人が多いのではないか、と感じます。もし、失敗して大事な老後資金を減らしてしまっても「余裕資金でやらなかったからダメなんだよ」の一言で片づけられてはたまりません。

 

本当に「投資」でいいのか?

金融商品を選ぶときの基準には、「安全性」「流動性」「収益性」という3つの要素があります。ですが、これらすべてを一度に満たしている金融商品はありません。

 

■安全性…元本が減らないこと。

■流動性…必要な時にすぐに引き出せること。

■収益性…利益が期待できること。

 

投資は「収益性」を重視した金融商品です。ですが、高齢者が増え、まもなく平均年齢が50歳に達しようとしている日本では、いまこそ「収益性」よりも「安全性」や「流動性」を重視した金融商品が必要なのではないでしょうか。

 

国は金利を上げることができずに国民を投資に向かわせていますが、高齢者の貧困問題を解決し、消費を増やし景気を上げるためにも、金融機関と協力して金利のある「安全性」の高い新しい金融商品を生み出す時期ではないか、と考えています。

 

<参考>

※ 金融庁HP

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/

 

 

川淵 ゆかり

川淵ゆかり事務所

代表

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】7月11日(木)開催
築15年でも家賃下落が起きないアパートの秘密を150棟の設計を行ってきた「プロの設計士」がお伝えします!
入居者ニーズを満たした“こだわりすぎなアパート”を徹底解剖

 

【海外不動産】7月20日(土)開催
海外不動産の投資手法をアップデート!
日本国内の銀行融資を活用した
最新・ベトナム不動産投資戦略

 

【税金】7月23日(火)開催
「富裕層を熟知した税理士」が教える
2024年最新【所得税×インフレ】対策
~今後の手残りが3割変わる!?「所得税対策」~

 

 

※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録