4月5日の日経平均株価は、前日の米株主要3指数(S&P500、NYダウ、NASDAQ)がそろって大幅下落となった流れを引き継ぎ、寄り付きから下落してスタート。前場引けにかけて一時1,000円に迫る下げ幅となりました。後場に入ると小幅に戻すも終日軟調で、日経平均株価は前日比781.06円安の38,992.08円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが62銘柄、値下がりが159銘柄、変わらずが4銘柄。
日経平均株価の寄与度下位は、東京エレクトロン〈8035〉、ファーストリテイリング〈9983〉、アドバンテスト〈6857〉、ソフトバンクグループ〈9984〉、信越化学工業〈4063〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、エーザイ〈4523〉、TOTO〈5332〉、キッコーマン〈2801〉、花王〈4452〉、京成電鉄〈9009〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は18億2,600万株、売買代金は4兆5,108.69億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、繊維製品、陸運業、石油・石炭製品、空運業、不動産業などが上昇した一方、精密機器、証券業、電気機器、機械、電気・ガス業などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、昨日の取引終了後に24年2月期の好決算と増配を発表したオンワードホールディングス〈8016〉が1位で+89円(+15.59%)の660円、2位がアルインコ〈5933〉で+60円(+5.58%)の1,135円、3位がハローズ〈2742〉で+215円(+5.02%)の4,500円となりました。
オンワードホールディングス〈8016〉の24年2月期決算は、営業利益が112億6,000万円と、前期比の2.2倍まで急拡大しました。主力ブランドを中心に売り上げが伸びており、25年2月期についても、営業利益は前期(24年2月期)比11%増の2ケタ成長を見込んでいます。さらに、今期の年間配当は前期実績比4円増配の24円を計画。また、改訂した「中長期経営ビジョン」では、配当性向を40%以上(従来は35%以上)に引き上げました。本日の急騰はこれらが好感されたと考えられます。
一方、値下がり下位は、1位が東邦亜鉛〈5707〉で-119円(-10.42%)の1,023円、2位が三協立山〈5932〉で-92円(-9.78%)の849円、3位がTOWA〈6315〉で-870円(-8.20%)の9,740円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは38銘柄、年初来安値を更新したのは122銘柄でした。
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