「坪単価」が安いからと、安易に飛びつかない!
注文住宅の価格の目安としてよく用いられている単位に、「坪単価」があります。この坪単価、どのように定められているのかといえば、実は明確な定義が存在せず、会社によってまちまちです。
坪単価は「建物本体価格」を示すものですが、たとえばキッチンや照明、ガス工事といった確実に必要な費用を、この本体価格に入れるかどうかは、会社ごとの判断になります。明らかに必要な要素であっても、坪単価に含めずに済ませれば、価格をかなり下げて見せることができます。
そうしたチラシや広告に「安い!」と飛びついて、契約後に何百万円もの別途費用が発生するのを知ったとしたら、どうでしょう。実際にこうしたトラブルは、あとを絶ちません。
建物の費用を考える場合には、「坪単価」ではなく、「建築費用の総額」を把握しなければ、意味がありません。本体価格と、必要な付帯工事を含めた総額を、必ず確認するようにしましょう。
げげ(⾦⾕尚⼤)
⼀級建築⼠事務所げげ代表
一級建築士YouTuber