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ケース: 英語は得意だけど数学ができない
【ポイント①】まずは数学の「最低ライン」を固める
まずは、最低ラインの数学の実力をつけることを目標にしましょう。数学が苦手な受験生が起こしやすい失敗例として、「英語や理科の成績は合格ラインに達しているのに、数学が大きく足を引っ張り不合格となる」というものがあります。
これまでの記事で解説した通り、1科目でも大きく失点してしまうと医学部合格は困難です。全範囲の基礎をしっかりと固め、医学部に合格できる最低ラインの実力をつけましょう。
【ポイント②】数学を「得意にする」必要はない
最低ラインの数学の実力をつけることは必須ですが、それができたら「数学の得点は割り切る」というのも戦略の一つです。数学が苦手な人が数学を得意にするためにかかる労力を考えると、理科や英語を勉強した方が時間対効果が高くなる場合があります。
実際、数学が苦手な受験生を見ていると、「数学は最低ラインを固め、理科と英語でしっかりと得点する」という点数の取り方で合格していく人も多いです。卒業生の中には、数学の偏差値50台で国公立医学部に合格した例もありました。
数学を「得意にする」必要はなく、総合点で合格点を超えることを目標にしましょう。
ケース:数学は得意だが暗記科目が苦手
【ポイント①】暗記時間の確保から逃げない
医学部受験生の中には、数学や物理はできるのに「暗記科目が苦手」という人も少なくないと思います。暗記が苦手というと「記憶力の問題」のせいにしてしまうことが多いのですが、よくよく話を聞いてみると単に「暗記時間の確保」が不足しているケースがほとんどです。
暗記が苦手であれば、まずは「暗記をするための時間」を増やすようにしましょう。毎日1時間英単語を暗記する、理科の暗記をする時間を問題演習とは別に用意する、といった調子です。
【ポイント②】短期間で一気に暗記し、復習を繰り返す
膨大な暗記事項を覚える一番のコツは、「短期集中で一気に暗記し、復習を繰り返す」ことです。
丁寧にやろうとしてゆっくり進めると、次に復習する頃には最初の方に勉強した内容は忘れてしまいます。前回の内容を忘れた状態で復習しても学習効果は低いため、短期間で繰り返して暗記を行いましょう。
暗記をする時は一気に暗記をすることが重要ですが、時間が経つにつれて知識は忘れていくものです。期間が空くと忘れてしまうことは当然なので、繰り返しアウトプットして覚えましょう。「覚える→忘れる→思い出す」という流れを繰り返すことで知識は定着していきます。
【執筆】綿谷 もも
医学部医学科卒。数学が大の苦手で、高3の冬に受けた模試では偏差値39を取ってしまうほど。エースアカデミーで1年間浪人し、センター試験本番で90%以上を達成、関東の難関国立医学部、難関私立医学部に合格。
医学部入学後はエースアカデミーの医学生講師として6年間受験生を指導し300人以上の医学部合格に貢献。その経験をもとに、医学部在学中に書籍『医学部受験バイブル 現役医大生からの贈り物』を執筆、出版。将来の夢は小児科医。アイドルと猫が好き。
【監修】高梨 裕介
医学部予備校エースアカデミー 塾長、医師
医師/大阪医科大学卒、初期研修修了後に創業。
中学受験経験(灘、東大寺、洛南、洛星中学に合格)。
自身の医学部受験の反省を活かし、350名以上の医学部合格者を指導。医学部合格のためのよりよい指導をより安く提供することを理念としてエースアカデミーを設立。