(※写真はイメージです/PIXTA)

どうせ入社するなら、給料の高い大手企業が望ましい。そのように考える人が多くいる一方、あえて「仕事の幅」「出世の可能性」を求め、中小企業への就職を決意する人もいる。しかし、なかにはせっかくのチャレンジを後悔するケースもあるという。どういうことか。

「企業規模」ではなく、「やりがい」で就職先を探したが…

大学生の多くは、大企業に入社した先輩たちから、さまざまな愚痴やあきらめの言葉を聞くことがある。

 

「俺たちはまさに〈歯車〉だからさ」

「仕事をしても、手ごたえというものがないんだ」

「能力の限界? そんなもの、入社してすぐに思い知らされるよ」

 

ある若手社員は語る。

 

「人生の大半は、仕事をして過ごすわけですよね。ですから、自分で納得のいく仕事、活躍の可能性があるフィールドを見つけたいじゃないですか」

 

大企業への入社を目指す大学生はもちろん多いが、あえて中小企業を狙いに行く学生もいる。

 

「中小企業の方が、たくさんの学びのチャンスがありそう…」

 

その場合、周囲から反対されるケースもあるだろう。なかでも両親、とくに父親はシビアなはずだ。

 

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン(平均年齢42.4歳)の平均給与は月収で40.5万円、賞与を含めた年収で658.4万円。

 

従業員1,000人以上企業勤務の大卒サラリーマン(平均年齢41.9歳)であれば、平均月収44.3万円、年収769.6万円。一方の、従業員10~99人の中小企業勤務の大卒サラリーマン(平均年齢43.6歳)は、平均月収で35.1万円、年収で531.2万円。月収で9万円、年収で200万円以上の差だ。


年齢別で見ると、さらに厳しい状況が明らかになる。20代前半では年収で50万円ほどだった給与格差は、20代後半では100万円以上、30代後半では200万円以上、40代後半では300万円以上になる。

 

◆年齢別:大卒サラリーマン、中小企業と大企業の平均給与

 

20~24歳:22.8万円(318.5万円)/24.1万円(370.0万円)

25~29歳:26.0万円(389.9万円)/28.7万円(519.3万円)

30~34歳:29.7万円(459.2万円)/35.1万円(630.5万円)

35~39歳:33.8万円(516.1万円)/42.3万円(756.5万円)

40~44歳:37.4万円(571.9万円)/46.3万円(809.2万円)

45~49歳:38.9万円(598.5万円)/52.7万円(901.7万円)

50~54歳:41.4万円(628.5万円)/57.2万円(988.1万円)

55~59歳:43.5万円(651.6万円)/57.2万円(975.1万円)

60~64歳:37.5万円(548.7万円)/45.5万円(740.3万円)

 

※数値左より、中小企業の平均月収(年収)/大企業の平均月収(年収)

 

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