「月曜日は上昇率がマイナスになりやすい」「月初は高くなり月末は安くなる」など、マーケットにはさまざまな定説があります。しかし、本当にこの定説は今の実態と合っているのでしょうか?そこで、本記事では『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』(KADOKAWA)から、著者の〈なのなの氏〉が、これらの定説を数字の面から紐解いていきます。
「月初は高い」「月末は安い」には理由があった
株のアノマリーの一つとして、月初第一営業日は高くなり、月末最終営業日は安くなる、というものがあります。ここでは、このアノマリーが実際に当てはまるものであるか、検証をしてみました。
【図表2】は、アベノミクス前(2001年1月~2012年12月)とアベノミクス後(2013年1月~2023年6月)の月初第一営業日と月末最終営業日における日経平均株価の上昇率平均を示したグラフです。
【図表2】から、アベノミクス前もアベノミクス後も、アノマリーとして言われている通り、月初第一営業日株高・月末最終営業日株安の傾向が見られることがわかります。月初第一営業日に株価が高くなる理由としては、積み立て投資を行う個人や従業員持ち株会が月初第一営業日に買い付けにまわることが多いため、などが考えられます。
また、月末最終営業日に株価が安くなる理由としては、特に株価上昇局面において、保有資産に占める株式のウェイトが基準以上に高まらないよう月末最終営業日に株の残高を減らす投資家がいるため、などが考えられます。
もちろん、毎月必ず当てはまるアノマリーというわけではありませんが、月初第一営業日株高・月末最終営業日は株安の傾向があるということは、覚えておいて損はないかもしれません。
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サラリーマン兼業投資家
投資歴20年以上の兼業投資家。基本スタイルは日本の高配当株やアメリカのインデックスを中心とした分散投資。関西の大学院を修了後、新卒でプライベートエクイティ投資の会社に入社。約9年働いた後、メーカーに転職して現在に至る。大学1年生から株式投資を開始。当初6年間は赤字であったが、投資対象を高配当株メインとしてからは成績が安定するようになる。2008年以降は15年連続で黒字。ここ10年の年資産増加率平均は約19%。2021年3月に1億円達成。2023年10月時点の保有資産は1億4300万円、X(旧Twitter)フォロワー数は3万8000人超。
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