(※写真はイメージです/PIXTA)

「月曜日は上昇率がマイナスになりやすい」「月初は高くなり月末は安くなる」など、マーケットにはさまざまな定説があります。しかし、本当にこの定説は今の実態と合っているのでしょうか?そこで、本記事では『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』(KADOKAWA)から、著者の〈なのなの氏〉が、これらの定説を数字の面から紐解いていきます。

それでは「月の中旬」はどうか

先ほどは、月初第一営業日・月末最終営業日の株価の傾向を見ましたが、月の上旬・中旬・下旬でその動きに違いがあるかについても検証してみました。

 

【図表3】は、期間をアベノミクス前後にも区切った、2001年1月~2023年6月の月の上旬(1~10日)、中旬(11~20日)、下旬(21~31日)における日経平均株価の上昇率平均を表したグラフです。

 

【図表3】月の上旬・中旬・下旬の日経平均上昇率平均

 

通年(2001年1月~2023年6月)のグラフからは、月上旬の上昇率平均はほぼゼロであるものの、中旬、下旬になるにつれ、だんだんと上昇率平均は上がっていく傾向が見られます(株高となることが多い月初第一営業日や株安となることが多い月末最終営業日を除くと、その傾向はさらに大きくなります)。

 

ただし、アベノミクス前後に区切って見てみると、アベノミクス後は月の下旬より上旬・中旬の方が日経平均の上昇率は大きくなっています。

 

月上旬の上昇率に変化が見られる理由として、先ほど触れたことと少し関係しますが、月の上旬に株式を買い付ける積み立て投資が一般投資家層に広がってきていることも一つ考えられます(もしその理由が正しい場合、今後も月の下旬より上旬の方が株のパフォーマンスは高くなる可能性が高いでしょう)。

 

先ほどの月初・月末の結果とあわせて、2001年1月~2023年6月の期間において株価は、

 

①月初第一営業日は上昇する

②月の上旬はあまり上がらない

③中旬・下旬になるにつれ、だんだん上がっていく

④月末最終営業日は下落する

 

となる傾向が見られるものの、最近ではその傾向に変化が出てきている、と結論付けてよいかと思われます。

 

 

なのなの

サラリーマン兼業投資家

 

※本記事は『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

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