「マーケット関連ランキング」に注目
暴騰後に急落している銘柄をどうやって探すかというと、例えば誰でも簡単に見られる「Yahoo!ファイナンス」を使うなら、サイト内にある「マーケット関連ランキング」に注目してみましょう。
ランキングにはさまざまな種類がありますが、中でも「高かい離率ランキング」がかなり使えます。高かい離率というのは、「25日移動平均線や75日移動平均線から、株価がどれくらい離れているか」を示すものです。このランキングの上位ということは、短期間で株価がかなり上がっている(もしくは下がっている)ことを意味するため、安値水準から2倍か2倍以上に暴騰している銘柄を、簡単に見つけることができます。
ローソク足が移動平均線から大きく離れすぎると、そのローソク足は移動平均線に引き寄せられるようにして値を戻す習性もあるため、近々反落しそうな銘柄を探しやすいのです。見つけた銘柄はリストアップしていきましょう。
また、暴落銘柄が抽出されている「値下がり率ランキング」も見てみてください。高値から暴落している銘柄がランクインしているので、そこから半値押し→反発しそうな銘柄を探すことも可能です。
実際に「買い」推奨を行った銘柄のチャートとは?
それを踏まえて、ここからは実際に、「暴騰→急落後の反発狙いで利益が出た」具体例を見ていきます。これらは筆者が実際に「買い」推奨を行ったものです。
☆アジアグロースキャピタル(東証2部・6993)
アジアグロースキャピタルは、産業用照明器具などを手がける電機メーカーです。株価はずっと2桁台で低迷していましたが、最近になって3桁台にジャンプアップしました。いわゆる「暴騰グセ」のある仕手株の一種です。
チャートは少し前のものですが、株価40円程度から急騰し、120円まで上がっています。およそ3倍です。そこから調整して、株価が半値押しすると考えるなら、反発予測ラインは80円となります。しかしながら、このケースでは調整が80円では止まらず、反落から2日目、3日目ですでに80円を割り込んでしまっています。それだけ、下落の勢いが激しかったということです。
ただ、ここであきらめるのは早すぎます。
反発が予想されるライン(半値押し水準)で反発する場合は、高値をつけてから4営業日、あるいは5営業日に反発してくることが多いものです。しかし、その位置で反発できない場合は、よほど売り圧力が強いということで、さらに3〜4営業日下げるという習性もあります。
実際、この銘柄も高値から4〜5営業日で反発せず下げ続け、さらに3営業日押したところからようやく反発しました。反発したラインは63円ですが、その後は211円と、前回の上昇を大きく超える凄まじい上昇となっています。
ここまで値動きの激しい銘柄は稀ですが、株価2桁台の株や仕手株では、これくらい動くこともままあるという好例でしょう。