天井から3ヵ月~半年で35%以上下がった銘柄を探す
2つ目の必勝パターン「暴落銘柄の底値反発狙い」は、先に紹介したパターンとは逆に、暴落していた銘柄が底を打ち、再び上昇する反発を狙うというものです。探すときは、先に紹介した「高かい離率ランキング(下落方向へかい離しているもの)」などを見てみるとよいかもしれません。
一度暴落した銘柄は、しばらく下落トレンドをズルズル続けることがよくあります。そこで、天井を打ってから3カ月から半年ほどかけて、当初より35%以上株価が下がった銘柄を見つけたら、それをピックアップしてみましょう。3カ月から半年と期間を区切ったのは、意外とこれくらいのタイミングで、相場の転換点が到来して、値動きの流れが変わることが多いからです。
大きく値下がりし続けてから、あるときを境に反発することを「底打ち」といいます。「天井」の反対語です。底というのは、もうそれ以下はないという株価なので、底の価格帯(底値)で買うことができれば、一番儲かります。
下落が続き、マイナスのエネルギーがたまっていた銘柄ほど、上昇したときの爆発力も大きいものです。底値でうまく買えば、1〜2週間で買値より30〜50%以上の上昇もザラに起こります。
このような銘柄が出現しやすいのは、一年に何度かある、日経平均株価が思いっきり下がった暴落のタイミングです。すでに下落基調にあった銘柄は、日経平均株価が下がると、さらに売られる可能性が高いのですが、その後は底を打って大反発することもよくあるのです。
「三空」「三手大陰線」「赤三兵」などが大底サイン
ただし、手持ちの株を天井で売って、最大限の利益を得るのが難しいのと同様、底値をつかまえるというのも相当難しい作業です。
それでも、底値を探る方法がないわけではありません。特に役立つのは、やはり酒田五法です。
例えば、「三空」。下落局面の場合、陰線が立て続き、ローソクとローソクの間に窓が3回続けてできる状態を指します。すでに3カ月から半年かけて暴落してきたチャートが、三空をつけたときには、最後の大安売り状態になっている可能性があります。その場合、すでに「さすがに安すぎる」という水準になり、売り手もだいぶ少なくなってきているはずなので、三空の翌日はすかさず「買い」がセオリーです。
三空にはならなくても、かなり長い陰線が3本連続で、しかも階段状に右に下がっていく形で出現した場合、「三手大陰線」と呼ばれ、翌日は「買い」の判断が正しいでしょう。
また、これも酒田五法ですが、相当下落した銘柄が、いきなり3本連続で陽線をつけた場合、「赤三兵」といって買いのシグナルとなります。
三空、三手大陰線、赤三兵はいずれも底打ちの強いシグナルですが、そんなシグナルが出ても、さらに底が割れて値下がりすることはあります。そのため、このような底値を狙って買いに行くときは、それを覚悟の上で、資金を2〜3回に分けつつ投資してみてください。そうすれば、精神的にも穏やかに市場に臨めます。
次回は、実例を挙げてご紹介しましょう。