そこそこ高い家賃で貸す不動産投資は「時代遅れ」
日本全体の人口は減っています。とくに減っているのは中間層、中流の人たちです。かつては中間層が一番多かったのですが、今の日本は二極化しています。
ですから、そこそこ高い家賃で貸す、中間層向けの不動産投資は空室になりやすく、利益が出にくい傾向にあります。
中間層向けの不動産投資は「時代遅れ」。たとえるなら、公衆電話やポケベルを今から売ろうとするようなものです。時代の流れに逆らった商品を売ろうとしても売れないです。
昭和の時代に流行った手法が、これからもそのまま通用するのか想像してみてください。経営者として、時代の流れやマーケートの動向を読み、時代に合わないものには手を出さないほうが賢明です。
一棟の物件は、狭い部屋がたくさんあるほうが儲かる?
「一棟の物件は、狭い部屋がたくさんあったほうが儲かる」と聞いたことはありませんか?
たしかに同じ面積なら、狭い部屋のほうが部屋数を増やせます。大家の収入は部屋数と家賃の掛け算で決まりますので、少しでも部屋数を増やし、少しでも家賃を高くしたいです。
しかし、入居者のニーズはまったく違います。「狭くて家賃の高い部屋」ではなく、「広くて家賃の安い部屋」に住みたいのです。
あなたも、狭くて、汚くて、家賃の高い物件には、住みたくないですよね。お金を払ってくれるのは入居者ですから、入居者が魅力を感じない物件は空室になりやすいのです。
簡単にいえば、商品そのものに魅力がないと空室になりやすい、ということ。「そんなの当たり前ではないか」と思われたかもしれませんが、不動産投資の世界では、なぜか大家の都合を優先した結果、失敗している人が大勢いるのです。
恵比寿 吉之助
中高年の資産所得倍増アドバイザー
※本記事は『50代から年収100万円アップできる老後資産構築法』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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