空き家を安く購入して収益を得る「空き家投資」。不動産業者を介さず、もう使用しなくなった空き家に手持無沙汰になっているオーナーと直に交渉取引することで、物件をより安く早く、賢く活用できるケースがあります。本記事では、恵比寿吉之助氏の著書『50代から年収100万円アップできる老後資産構築法』(ごきげんビジネス出版)から、空き家投資の実例を紹介します。

実家がお化け屋敷状態に…

私が殺処分ゼロを目指して、ペット多頭飼い大歓迎の賃貸住宅提供の活動をしていることを知った方から、「ぜひとも、うちの実家を活用してほしい」とご連絡をいただきました。活動に賛同いただきうれしかったです。

 

ツタだらけのお化け物件

さっそく、物件のオーナーにお会いして話を聞くと、かつては通勤のために家族で暮らしていたものの、今やご家族全員が遠方に引っ越ししたため、空き家のまま放置していました。物件を売ろうとしたものの、まったく買い手がつかず、草木がのび放題になってご近所からクレームが入り、なんとかしたいと悩んでおられました。

 

私は「家を残しながら家賃収入を得る方法もありますよ」とお伝えしましたが、「もういらない家なので処分したい」とのことでした。

 

後日、オーナーと現地でお会いすると、物件の外壁は全体的にツタに覆われて、お化け屋敷のよう。外観はひどい状態でしたが、室内は思ったよりマシでした。給湯器を交換すれば、水回り設備はそのまま使用できそうです。

 

家の中は、たくさんの家具や荷物が溢れかえっていたので、リフォームの前に、荷物の撤去からはじめる必要があります。その場で家賃と修繕費用を査定して、購入希望額70万円と伝えると、「わかりました。お願いします」と即答でご承諾いただきました。

 

不動産を介さないオーナーと直接やりとり

このように、オーナーと直にお話できると交渉も早くて助かります。売買契約は、オーナーと直接の取引となりました。取引金額が小さく、オーナーが遠隔地に住んでいるので、不動産屋が手続きを引き受けてくれなかったためです。ですから、私が売買契約書を作成し、司法書士を手配し、代金決済と鍵の引き渡しなどを調整しました。

 

不動産屋のいない売買契約は、いい勉強になりましたね。リフォームをしたのは外壁のツタの撤去、ジャングルのような庭木の伐採、残置物の撤去、汚い壁紙の交換、畳の表替えなどで、費用は50万円で済ませました。

 

壁紙や畳を新品に交換することで、清潔感のある家に生まれ変わり、家賃は4.5万円。動物の愛護活動をされている方から、入居のお申込みをいただきました。

 

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