(※写真はイメージです/PIXTA)

人生の約半分の時間を過ごすことになる「家」。家は、生活の核となる空間であるだけでなく、そこに住む人の潜在意識にも影響を与えており、「住まいと自己肯定感には密接な関係がある」と一級建築士の高原美由紀氏は言います。高原氏の著書『ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則』より、自己肯定感を高めるために、住まいとどう付き合っていけばよいか、詳しく見ていきましょう。

部屋に貼り紙をするなら「ポジティブ」な言葉で

自分を律してよりよい行動をとるために、紙や付箋に「○○しない!」などと書いて壁に貼っているのを見かけますが、これは逆効果です。

 

脳は否定語を理解できないという話を聞いたことはありませんか。たとえば、「甘いものは禁止!」と書くと、脳は「甘いもの」をイメージしてしまうのです。

 

貼るなら、ポジティブな表現で。肯定的なイメージが浮かぶ、気分が上がる言葉や写真を選びます。

 

貼る場所は目線より少し上がおすすめです。視線が上に向くことで、気持ちが前向きになるのです。

 

一瞬で前向きになれる!意外な「トイレ活用法」

人間はそもそも、命を守るために、ポジティブなことよりもネガティブなことのほうに意識が向くようにできています。

 

「うまくいくかな」「どんなふうに見られるかな」「やっぱりできないかも……」などの頭の中の声は、無意識に不安を助長してしまいます。意識的に気分が上がる言葉を目につくところに貼って、明るい気持ちになれるように脳を自分でコントロールするのです。

 

そこで、トイレを活用するとよいでしょう。

 

私は、自分が望む状態に一瞬で変われる質問を書いてあちこちに貼っています。トイレには、今、「楽しんでる?」、洗面所には、今、自分の感覚を「感じてる?」、クローゼットの扉には、今、「感謝できることは?」というふうにです。

 

トイレに入り、立ち上がった目線の先に「楽しんでる?」という言葉が目に入ると、「そうだ、どんなことも楽しもう♪」と、トイレに入るたびに気分が明るくなります。

 

どんな言葉を自分にかけたら一瞬で前向きになれるか、見つけてみてくださいね。

 

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※本連載は、高原美由紀氏による著書『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則

ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則

高原 美由紀

青春出版社

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