(※写真はイメージです/PIXTA)

家族が揃って過ごし、また明日を元気に迎えるために心身を休める「住まい」。生活の核となるこの空間が、子どもの性格形成に影響を与えるという研究があるそうで、「子どもに悪影響を与える可能性のある間取りもあります」と一級建築士の高原美由紀氏は言います。高原氏の著書『ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則』より、子どもの性格形成と間取りの関係性について、詳しく見ていきましょう。

住まいは親子の「距離調節ツール」

住まいは親子の距離調節ツールです。

 

母親がおなかに子どもを宿しているとき、親子の距離はゼロですね。出産で親と子は物理的に分離します。その後、赤ちゃんのはいはいから始まり、成長にしたがって徐々に親子の距離が離れていきます。その距離の調節は子ども主体で行っています。

 

どういうことかを、引き戸のある家を例に説明します。

 

10歳未満くらいまでは、子どもは親を確認できるような場所を遊び場に選びます。リビングに隣接して引き戸の部屋があるとすると、親が見えるように引き戸を開けたまま遊びます。

 

そのうちに、「ちょっとママに内緒でこれやってみようか」なんて冒険心が出て、引き戸を少し閉めて親の死角に入ります。でも、ちらっと親をいつでも確認できる場所にいます。そして、成長に伴って引き戸はだんだんと閉められていき、思春期以降には完全に閉じて自室にこもる、というわけです。

 

そうして、子どもは家を出て自活するまでの間、親との適度な関係を距離や親との隔たり方で調節していきます。

 

これは動物として自然な自立のプロセスではないでしょうか。思春期を迎えても親子が分離できずにいると、子どもの心の成長に悪影響がおよぶこともわかっています。

 

子どもが親との関係を調節しやすいしかけが家にあれば、子どもは自然に自立していくことができます。

 

言い換えれば、住まいが子どもの自立を応援してくれるのです。

 

引き戸は開き具合を調節しやすいので、子どもの自然な自立をうながすしかけになるわけです。

 

子どもが勉強する場所をリビングやダイニングにする場合に、「親が監視する」「コントロールする」ためでは自主性につながりません。

 

ポイントは親目線ではなく、子ども目線。

 

親が子どもを監視するためではなく、子どもの主体性にゆだねましょう。

 

要は、子どもにとって安心できる場所であるかどうか、です。

 

子ども部屋をもつタイミングは、生物学的に「子どもが親と同じスプーンを使うのを嫌がるとき」。それまでは、親と自分の区別がついていないから、それが子どもの自立のときでもあります。

 

新しい家を買うと、「この部屋に自分のものを置いて、きれいに片づけなさい」「この部屋で勉強しなさい」などと指示して子ども部屋を「与える」人がいます。そうではなく、「この部屋を使ってもいいよ」と伝えて、子どもにゆだねましょう。

 

子どもにとって必要な時期に自然に使いはじめます。子ども部屋は「与える」ものではなく、子どもが「もつ」ものなのです。

 

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    ※本連載は、高原美由紀氏による著書『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

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