投資家を食いものにするFX会社も…
FX会社の中には投資家が損をして、自分たちが儲かるように操作をしている会社もあるといいます。そのひとつがロスカット狩りといわれる手口です。
FXで外貨を買って、その後に円安になれば為替差益が得られます。逆に円高になった場合には、損失が大きくならないように、損失が一定金額になったときに自動的に売却をしてくれるような注文を設定しておくことができ、これを逆指値といいます。たとえば、1ドル=110円で購入した後に、1ドル=108円まで円高になったら、売却してしまうような方法です。こうしておくと、損失を1ドル当たり2円で抑えることができるのです。
為替レートをFX会社が自由に決められる!?
問題は、FX会社の多くが相対取引と呼ばれる方法を採用しており、為替レートをFX会社が自由に決められるということです。これは、FX会社と投資家の間で価格を自由に決められる方法です。
株式投資の場合には、証券取引所を介して取引を行うので、どこの証券会社で売買をしても価格は変わりません。しかし、FXの場合にはFX会社が自由に価格を決めることができ、取引する会社によって価格が異なります。
前述のように、1ドル=108円になったら、損失を確定するための注文を入れている人がいた場合、FX会社は一瞬だけ1ドル=108円にして、その投資家の損失を確定させることも可能です。FX会社にあなたの大事なお金を奪われかねない仕組みになっているのです。
かつて南アフリカランドやトルコリラは高金利通貨として人気がありました。しかし、為替相場が変動すれば、金利分などすぐに吹き飛んでしまいます。