家族の会話は「テレビの配置」で決まる
リフォームしてキッチンの向きを変えることは難しくても、ソファの向きを変えることはできるはずです。
では、ソファの向きって、何によって決まると思いますか?
多くは、テレビの位置で決まります。テレビをどこに置くか。それにかかっていると言っても過言ではありません。
どんなにキッチンカウンターがリビングのほうを向いていたとしても、テレビの位置によっては、キッチンに背を向けて座ってしまいます。
さらにそのテレビの位置は、壁についたアンテナとコンセントの位置に左右されます。こればかりはどうにもならないこともあります。
ハウスメーカーによっては、テレビのアンテナとコンセントは、大きな壁の隅につけるなどのルールがあったりします。でも、それだと自由度が低いですよね。
最近では、テレビの電波を部屋の中で飛ばせる商品も出ています。壁についたアンテナの場所に関係なく、電源さえあれば、好きな場所にテレビを置くこともできます。あるいはキャスター付きのテレビにして移動させる方法もあります。
できるだけリビングやダイニングで過ごす家族と、キッチンに立つ人が、お互い視野60度の範囲に入るようにテレビと家具を配置してほしいのです。
そうすればキッチンに立っている人と、ソファで過ごす家族との会話がスムーズになり、共有感やつながりも生まれます。
「それだけ?」と思われる方もいるかもしれませんが、本当に大事なことなのです。
相手の表情がわかると、一緒にテレビを見て笑ったり、自然な会話が生まれて、どんどん夫婦や家族が仲良くなります。
私が行った調査では、キッチンからリビングやダイニングの見通しが悪いと、男女共に疎外感を感じ、ストレス度が高まり、健康感と幸せ度が下がるという結果が出ています。
これはキッチンで作業する人と、リビングやダイニングで過ごす人との会話のしづらさによるものです。そのストレスによる健康への影響は、女性のほうが男性の2.7倍も大きかったのです。
ある男性にこの話をしたら、家に帰ってすぐにソファの向きを変えたそうです。これまで妻が怒ってばかりいて、何度となくけんかをしかけられていたそうなのです。
そこで、ソファの向きを変えたら、「本当に妻が怒らなくって夫婦げんかが減ったんですよ」と驚いていました。
高原 美由紀
一社)空間デザイン心理学協会
代表理事
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