レイアウトや家具の向きが変わると、夫婦の関係性も変わる
でも、本当にパートナーはあなたの声かけや話の内容に興味がなかったのでしょうか? いえいえ、決してそんなことはありません。
これはすべて、間取りや家具のレイアウトの問題だったのです。誰のせいでもない、まったくアイコンタクトのない会話になってしまう間取りやレイアウトのせいなのです。
[図表3]を見てください。図の①は背後から話しかけるケース、②は真横から話しかけるケース。
②のほうがまだマシなように思えますが、実際は同じくらい「聞いてもらえていない」「なんか拒否されている」「大事にされていない」と感じます。話しかけられたほうが、いくら「そうなんだ、よかったね」などと答えたとしても、印象は変わりません。
では、③はどうでしょうか。相手が「視野60度」に入っています。同じ内容でも、話が盛り上がります。このとき初めて、話しかけたほうは「聞いてもらえた」と感じ、本当の意味で会話が成立するのです。
こうしてレイアウトや家具の向きが変わっただけで、会話の質、盛り上がり方、相手の印象が変わり、2人の関係も変わっていってしまいます。
お互いの位置が視野60度から外れてしまうと、自然な会話が起きにくく、けんかになりやすいのです。
もともと愛情はあるにもかかわらず、たまたまキッチンが背を向ける配置だった、ソファが背を向ける配置だっただけで、「話をちゃんと聞いてくれない」といったストレスや不満が少しずつ、365日、たまっていきます。
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