(※写真はイメージです/PIXTA)

良好な夫婦関係を維持するために必要なこととして、「意識して会話を増やす」「相手を気にかけながら暮らす」「ちょうどいい距離感を保つ」など、色々とあるかもしれません。しかし、「そんな努力をしなくても、もっと簡単にいい関係が築ける方法がある」と一級建築士の高原美由紀氏が言います。高原氏の著書『ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則』より、夫婦がお互い頑張らなくても自然に関係が改善する、部屋づくりのテクニックを紹介します。

レイアウトや家具の向きが変わると、夫婦の関係性も変わる

でも、本当にパートナーはあなたの声かけや話の内容に興味がなかったのでしょうか? いえいえ、決してそんなことはありません。

 

これはすべて、間取りや家具のレイアウトの問題だったのです。誰のせいでもない、まったくアイコンタクトのない会話になってしまう間取りやレイアウトのせいなのです。

 

[図表3]を見てください。図の①は背後から話しかけるケース、②は真横から話しかけるケース。

 

出所:『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)より抜粋
[図表3]目を見ないで1分間の会話をするとどんな気持ちになるのか 出所:『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)より抜粋

 

②のほうがまだマシなように思えますが、実際は同じくらい「聞いてもらえていない」「なんか拒否されている」「大事にされていない」と感じます。話しかけられたほうが、いくら「そうなんだ、よかったね」などと答えたとしても、印象は変わりません。

 

では、③はどうでしょうか。相手が「視野60度」に入っています。同じ内容でも、話が盛り上がります。このとき初めて、話しかけたほうは「聞いてもらえた」と感じ、本当の意味で会話が成立するのです。

 

こうしてレイアウトや家具の向きが変わっただけで、会話の質、盛り上がり方、相手の印象が変わり、2人の関係も変わっていってしまいます。

 

お互いの位置が視野60度から外れてしまうと、自然な会話が起きにくく、けんかになりやすいのです。

 

もともと愛情はあるにもかかわらず、たまたまキッチンが背を向ける配置だった、ソファが背を向ける配置だっただけで、「話をちゃんと聞いてくれない」といったストレスや不満が少しずつ、365日、たまっていきます。

 

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※本連載は、高原美由紀氏による著書『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則

ちょっと変えれば人生が変わる! 部屋づくりの法則

高原 美由紀

青春出版社

ソファの向きを変えただけで、家族の会話が増えて、家族関係がよくなった! 子ども 部屋のレイアウトを変えただけで、自然に子どもが自分から片づけをし勉強するよう になった! 机まわりを変えただけで、集中力がアップし…

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