資産形成期は「分配金再投資型」で攻める
新NISAの鉄則といっていいルールをお教えします。それは、「老後に向けて資産を大きく増やしたいなら、分配金再投資型の投資信託を利用すべき」
というもの。なぜなら、分配金を受け取ってしまうと、運用で得た利益を再び運用に回して、さらに利益を膨らます複利効果が低下してしまうからです。
分配金再投資型の投資信託の場合、分配金が払い出されず、内部で再投資に回されます。
[図表1]は、年率5%の分配金が支払われる(吐き出される)投資信託と、内部で再投資に回される分配金再投資型の投資信託に、新NISAの非課税投資枠1,800万円すべてを投資したときの資産総額の推移を示したものです(分配金以外のリターンはないと仮定)。
分配金が支払われるタイプの投資信託の場合、1,800万円の投資元本から、毎年90万円の分配金を受け取ることができます。
しかし、投資元本1,800万円の枠はすでに埋まっているので、その分配金を新NISA口座で再投資できません。そのため、運用資産は毎年90万円しか増えません。
一方、分配金再投資型の投資信託の場合、投資元本は1,800万円で同じですが、毎年得られる分配金90万円を投資信託の内部で再投資に回してくれるので、枠はいっぱいいっぱいでも、分配金自体を新NISAの非課税枠の中で再投資可能。
そのため、再投資した分配金がさらに分配金を生む複利運用の効果を最大限発揮できます。
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