「賃上げの波」と引き換えに淘汰される中小企業…〈上下関係の薄い〉自由なつながりの組織が生き残っていく“納得のワケ”

「賃上げの波」と引き換えに淘汰される中小企業…〈上下関係の薄い〉自由なつながりの組織が生き残っていく“納得のワケ”
(※写真はイメージです/PIXTA)

政府は、2030年代半ばまでに最低賃金を1,500円に引き上げる目標を掲げています。また、終身雇用などの日本型雇用慣習を見直すことも閣議決定しました。しかし、この流れによって賃上げができない企業は今後、どうなっていくのでしょうか……。社員数50名の新聞販売店を23年間経営し、多くの企業の経営支援に携わってきた米澤晋也氏が解説します。

“偶然の出来事”がヒット商品を生み出した

スティーブ・ジョブズ氏の評伝「Steve Jobs」の中に、感性価値創造を創出する要諦が記されています。同書の中に、ジョブズ氏の言葉として次のようなものが紹介されています。

 

「創造性は何気ない会話から、行き当たりばったりの議論から生まれる。たまたま出会った人に何をしているのかを尋ね、うわ、それはすごい、と思えば、いろいろなアイデアが生まれてくる」

 

「感動のトースター」で有名な、バルミューダ株式会社のトースターの開発秘話からも、感性価値創造の要諦を学ぶことができます。

 

同社はある日、近所の公園でバーベキュー大会を行いました。あいにく土砂降りの雨でしたが、思い出になるという理由から決行することにしました。ある若い社員さんが炭火でトーストを焼いたところ、中身はしっとり、外側がカリカリの美味しいトーストが焼けたそうです。

 

美味しさの秘訣を解き明かそうとしていた時に、ある社員が言いました。「あの時、すごい雨が降ってましたよね?」……答えは水分の加減だったのです。

 

それから、試行錯誤を繰り返し、実に4000枚ものトーストを焼き、一番おいしく焼けるアルゴリズムを突き止めたそうです。

 

いずれの事例も、自由闊達な組織風土のもとで創造性が刺激され、感性価値創造が行われるということを、私たちに教えてくれます。

 

創造性は、部下に要求して発動するものではなく、ある環境下で活動をした「結果」として発動するものです。その環境設定こそが、リーダーにとっての最も重要な役割ではないでしょうか。
 

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