画像:PIXTA

世界的な一流投資家たちは、みなそれぞれ独自の信念と哲学を有している──。本連載は、金融ジャーナリストであるウィリアム・グリーン氏の著書『一流投資家が人生で一番大切にしていること』(早川書房)より一部抜粋して紹介し、一流の投資家たちの成功哲学を探ります。今回は、異色の経歴を持つ投資家、エド・ソープに関するエピソードが書かれた箇所を抜粋して紹介します。

「あなたは豊かですか」→ボブ・マーリーの答え

人生で成功したことが、小さな紙切れを買って金持ちになることだけだったら、それは失敗した人生だ。金儲けがうまいかどうかよりたいせつなことがある。

 

──チャーリー・マンガー

 

テレビのレポーターがボブ・マーリーに「あなたは豊か(リッチマン)ですか」と尋ねたことがある。ジャマイカ出身のミュージシャンは身構えて言った。

 

「リッチとはどういう意味だ?」レポーターは質問を明確に言いなおした。「あなたはたくさんの財産をもっていますか? 銀行にたんまりお金がある?」マーリーは答える代わりに質問した。

 

「財産があればリッチになれるのかい? そんな豊かさなんて知らない。おれにとっての豊かさは人生そのものだから。永遠に」

 

この4半世紀のあいだ、世界の一流の投資家たちを取材し観察するうち、私は人の豊かさとはなんだろうとよく考えるようになった。彼らは、表面的には究極の勝者だ。想像を絶する大当たり(ジャックポット)を出し、豪邸やヨット、自家用機、さらには美術品からレーシングカーまで世界的なコレクションを買いあつめている。だがその富は彼らに何をもたらすのだろう。

 

もし、物理的な豊かさが富の鍵ではないとしたら、何が鍵なのだろうか。

 

遊び道具やトロフィーを手に入れればうれしい気持ちになるが、期待したほどではない。サー・ジョン・テンプルトンは、「物質的な資産は快適さをもたらすが、幸福や価値を高めるのにはほとんど役立たない。幸福は外部の状況や環境に左右されるという世間の考えは完全な誤りだ」と述べている。

 

このことばはほとんど正しい。悟りを開いた禅僧でなくても、物理的な楽しみは幸福への儚く頼りないルートでしかないとわかるはずだ。とはいえ、テンプルトン自身は、太陽が降りそそぐバハマの美しい家に住み、スーパーリッチな人たちに囲まれて暮らす道を選んだ。彼の選択は、外部環境が人間の幸福感に何かしらの影響を与えることを示唆している。

 

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