(※写真はイメージです/PIXTA)

総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年」によると、高齢単身無職世帯の家計収支は平均「132,476円」とされています。そのようななか、収入が国民年金のみの場合、どのように生きていけば良いのでしょうか。収入が年金月6万円のみの80歳女性と、母への金銭的な援助が難しい49歳息子の事例をもとに、株式会社FAMORE代表取締役の武田拓也FPが具体的な対策を解説します。

息子が提案した“最後の手段”…Aさんは生活保護を受給できた?

生活保護の申請手続きには、Aさんと息子の2人で一緒に窓口へ行っていただきました。

 

窓口で生活保護について相談したところ、担当者から制度について丁寧に説明してもらったそうです。Aさんが現在の状況を伝えたところ、「息子さんに扶養してもらっては?」と担当者から声掛けがありました。しかし息子は現状を説明し、「妻子がおり、余裕がないため無理です」と伝えました。

 

その結果、Aさんは無事に生活保護を受けることができました。

 

息子は「借金をしてでも自分がAさんを扶養しなければならない」と心配していたそうですが、経済的に余裕が無い場合には、無理に仕送りなどをする必要はありません。

 

また息子は、「生活保護を受けていると高齢者施設に入居できないのでは」とも心配していました。しかし、特別養護老人ホーム(特養)やサービス付き高齢者向け住宅のなかでも、生活保護者に対応している施設であれば入居は可能です。自宅での生活が難しくなっても、生活保護を受けているからといって入居できないといった心配はありません。

 

生活保護には医療扶助や介護扶助もあります。1人で悩むのではなく、まずは身内に相談を。またできるだけ早く、行政の相談窓口や地域包括支援センターなどに相談しましょう。

 

 

武田 拓也

株式会社FAMORE

代表取締役

 

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