外貨建て保険よりアメリカ国債を買ったほうがいい!?
(後田):ある保険数理の専門家に、尋ねてみたことがあるんです。「外貨建て保険は、保険料を外国の債券などで運用していますよね。それなら、アメリカの20年物、30年物の長期国債を自分で直接、買ったほうがいいんじゃないですか?」と。そうしたら「もちろんです」と、即答されました。
(五十嵐有司):そうでしたか!
(後田):その専門家によると、「長期的にはお金が増える」という評価も違うそうです。
(五十嵐美香):そうなのですか?
(後田):はい。「ある年度に新規で100件の契約が成立した場合、30年後に残っているのは30件もないと見ている」と言われたんです。
(五十嵐美香):途中で、解約する人たちが多いということでしょうか?
(後田):はい。30年後までに7割が解約する、と。それが事実に近いかもしれないと、考えさせられる情報もあります。
保険ショップの「ほけんの窓口」が、新規加入から5年間の契約の継続率を公表しています。その実績をもとに推計すると、ある契約が30年後まで続いている可能性は4割くらいなんです。
「ほけんの窓口」のデータによると、5年間で13.9%減って、86.14%になっています。次の5年も同じペースで減ると考えると、10年後には、「86.14%×86.14%」で「74.2%」になります。20年後、30年後も同様に推計しました(図表2)。
※ほけんの窓口グループ株式会社「『お客さまにとって「最優の会社」宣言』に関するご報告」(2022年9 月27 日)より、2021年度の数字に基づいて作成。 61ヵ月(5年1ヵ月)までが実績。以降は実績より推計
保険の7割は30年以内に解約される?
(後田):現実には、契約直後の5年より、契約から10年、20年と、経過年数が長くなるほど、生活環境など、当初の想定とは変わる部分も出てきて、解約が増えるかもしれません。
そう考えると、確かに先ほどの専門家が言うように、ある契約が30年も続く可能性は、この表の試算結果より低く、30%というのは妥当な数字かもしれない、と思えます。
(五十嵐有司):そうですか。まあ、言われてみるとそうかもしれないですね。
後田 亨
オフィスバトン
「保険相談室」代表
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