まだ幼く社会性が未熟な妻に不安を覚える夫
結婚後、妻のCさんは予定どおり専業主婦に。夫のAさんが39歳、妻のCさんが22歳のときに5,000万円の住宅ローンを借りてマイホームの購入を検討しました。ハウスメーカーの営業マンは年の差の夫婦に少し驚いた様子でしたが、妻のCさんにこういったのです。
「奥様はいま専業主婦とのことですが、いずれ働く予定はありますか?」
妻のCさんはぶっきらぼうにいいます。
「ありません。子供も作りたいので。働かなきゃダメなんですか」
営業マンの表情が曇ります。年の差からライフプランが成立しないのではと思っているようでした。営業マンはFPを紹介できますよと進言してくれましたが、妻のCさんはそれに対してもぶっきらぼうに答えます。
「そんな怪しいものは要りません」
そういうと、営業マンはもうなにもいいませんでした。「ちょっと幼いな……」と夫のAさんも思いましたが、そのまま住宅を契約。35年返済で、完済時のAさんの年齢は75歳です。
家も完成し、無事転居したAさん夫婦。前妻が心配するほどのこともなく、平穏で幸せな日々を送っていました。しかし、それから少し経ったころ、生活は不穏になっていきます。
発覚する妻の不貞行為と貯金の使い込み
夫のAさんがある日、貯蓄用の預金通帳を記帳してみると、1,000万円ほどあった残高が600万円にまで少なくなっているのです。前妻との子供にクリスマスプレゼントとしてパソコンを買ってあげようとした矢先でした。
それに合わせて、妻のCさんが外泊をすることが増えたのです。お金はどうしたのか、外で泊まり歩くのはなぜなのかを訊いてもはぐらかすばかり。
みっともないと思いながらも、仕事に行くふりをして妻を尾行してみると、その理由が簡単にわかりました。Cさんは浮気していたのです。相手は妻と同じ歳、22歳の大学生で、遊ぶお金は妻が出していたようでした。
結婚したばかりのころは妻のCさんは人生経験が乏しい19歳。年齢とともに交際範囲が広がり、遊びたい願望が大きくなっていたようです。Aさんは妻を許しますが、以降も妻の不貞行為は繰り返されます。もはや夫婦の形をなしていないのですが、Aさんは許し続けます。
妻が浪費を続けるなかでも、前妻との子供の養育費、学費、住宅ローンの返済をこなしていかなければなりませんでした。妻の浮気癖は、妻が29歳で出産するまで7年間も続きました。そのときAさんはすでに46歳。貯蓄は底をつきました。これからさらに新しい子供の養育にお金がかかっていきます。
老後のために貯金をしなければならないと思っていたはずなのに、最初の10年間で貯められないどころか貯金を失ってしまいました。
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>