【秘訣①】難しすぎない内容にする
リールの視聴時間を伸ばすためには、何が大切なのでしょうか? ポイントは、「平均視聴時間」と「視聴完了率」です。
平均視聴時間が長いということは、それだけコンテンツが良質であるということ。そして視聴完了率が高いということは、最後まで見る価値がある、面白いコンテンツだったという目安になります。
■難しすぎるリールは、離脱率が高くなる
リールの視聴時間を伸ばすポイントの1つ目は、内容を難しくしすぎないことです。例えば、何かを学ぼうとしているときと、リラックスしているときとでは、最適なコンテンツは違いますよね。
インスタグラムは隙間時間に見られることが多いので、内容が難しすぎると早々に離脱されてしまいます。ボーっとリールを見ているだけで理解でき、疲れないくらいのコンテンツがオススメです。
■情報に「高低差」をつけよう
逆に、簡単すぎたり、当たり前すぎるのも離脱の要因になってしまいます。例えば、「フリーランスになる方法」というリール投稿が、「今すぐ会社をやめよう」とか「自分で稼ごう」というような誰でも知っている内容だけだったら、見ている人はがっかりしてしまいます。
もう少し深掘りして、「もしものときはこういう保障が使える」とか、「最初のクライアントを見つけ方」というような役立つ情報を入れることが重要です。
動画の見た目や音楽などの「絵面」はエンタメ寄りにすることを心がけましょう。内容はちょっとだけ難しい、もしくは役に立つ情報にして、絵面と内容のコントラストをつけると飽きずに最後まで見てもらえますよ。
<Point>
リールは難しすぎても簡単すぎてもダメ。とっつきやすそうな見た目で、少し難しめの情報を発信すると、自然と視聴時間をのばすことができる。
【秘訣】②1回で全て理解させない
「たくさんの人にリールを見てほしい!」と思っても、例えば100人集めるのと1,000人集めるのとでは、難しさがかなり変わってきますよね。一方、同じ人が何度も視聴してくれれば、視聴人数が少なくても再生回数は増えます。では、どうすればいいのでしょうか?
■文字は「一度でしっかり見てもらう」より「何度も見てもらう」
画像だけの動画と違って、文字が入っている動画は読むのに時間がかかります。そのため、読むのにかかる時間も考慮しながら、どれくらいの文字量を入れていくのかを決めていきます。
このとき、きっと多くの人が「最後までしっかり読んでもらえるように時間を調整しよう!」と思うものですが、実はその逆も1つの手です。一度ではギリギリ読み切れないくらいの量のテキストを入れるのも、何度も見てもらいやすくなります。
「なんだかちょっと…」と思うかもしれませんが、これには再生回数を増やす以外にも理由があります。それは途中で離脱されることを防ぐためです。
一度試してみるとおわかりいただけると思うのですが、しっかり文字が読める速度で展開する動画は、テンポが遅くて飽きてしまいます。
とはいえ、あまりに早すぎるのも離脱されてしまいます。ギリギリの量を見極めることが肝心です。
■動画の中に目をひくものを入れる
例えば動画の背景でかわいい猫や犬などがちょこまか動いていると、その動きがかわいくて、ついついテキストではなくそちらを見てしまったりしますよね。このように、文字に集中できない状況を作るのも、「もう1回見よう」と思ってもらうためのポイントです。
もちろん、内容と全く関係ないものはあまりおすすめできませんが、偶然に目を引くものが入り込むようにするのではなく、意図的にそういう仕掛けを入れ込むよう意識してみてください。
再生回数が伸びたり、最後まで視聴されると、インスタグラムのアルゴリズムで多くの人に届くようになりますよ。
<Point>
リールは新規流入を増やしやすいとはいえ、ユーザーを呼び込むのは難しい。まずは再生回数を増やし、エンゲージメントを高める工夫をしてみて。
【秘訣③】コメント欄、概要欄を活用する
■コメント欄を読んでいる間もリールは再生され続ける
視聴者がリールのコメント欄を見ている間、動画は再生され続けます。つまり、コメント欄を読んでもらう時間が長ければ長いほど、視聴時間が増えていくのです。
動画の最後に「続きはコメント欄で…」のような一文を入れておいて、視聴者をコメント欄に誘導しましょう。
また、リール内にユーザーへの質問を入れ、「回答をコメントに書き込んでくださいね」などの一文で締めるという方法もあります。この場合も、コメントを書き込んでいる間は、リールは再生され続けるのです。
例えば、「クリスマスのイルミネーションを見るのにおすすめの場所を教えて」とか、「あなたが好きなコンビニスイーツを教えてね」など、情報提供を促すことで、視聴者がコメントで情報を補足してくれることも。
それによって、ユーザーは「他の人は何を書いているのかな」とコメント欄を読んでくれるという効果も期待できるでしょう。
■概要欄で動画の情報を補足する
コメント欄だけでなく、概要欄もうまく活用しましょう。海外のビジネス系リールでよく見かけるのが、動画内の情報を概要欄で詳しく補足すること【図表】。リールでユーザーに「詳しく知りたい!」と思わせることができれば、かなり長い文章であっても読んでもらえることが多いですよ。
これまで紹介してきた3つから、ジャンルや世界観、投稿内容によって、どのような方法があっているのか考えつつ、工夫してみてくださいね。
<Point>
コメント欄や概要欄でもっと興味を持ってもらったり、フォロワーとコミュニケーションをとりながら、「自動的に再生され続ける」という特徴をうまく利用できないか考えてみよう。
中島 侑子
TOKYOインフルエンサーアカデミー主宰
医師、ミセスグランドユニバース 2019 アジア代表
1982年、東京都生まれ。16歳の時に母親がくも膜下出血を発症、何もできなかった無力な自分が悔しくて医者になることを決意、国立医学部に現役合格。研修医を終えた26歳から3年間バックパッカーとして1人で世界を周遊。ネパールの無医村やケニアのスラム街での医療巡回など、各国で医療ボランティアをしながら研鑽を積む。その時の「人を救いたい」という思いがきっかけとなり、救急救命医に。
その後、妊娠中に自身が緊急手術を受けることとなり、人生観・仕事観を見直し「時間、場所に縛られずに自由に働く」ことを決意し産後1ヵ月で起業。
2017年秋にインスタグラムに出会い、目標達成やセルフブランディングを用いた独自の発信方法を編み出し「全ての女性は自分の力で自由になれる」をテーマにTOKYOインフルエンサーアカデミーを主宰。1ヵ月でインスタグラム1万フォロワーを超える生徒、メディアからのオファーやPR依頼が絶えない生徒など、人生を変えるインフルエンサーを多数輩出する。
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